マイクロン・テクノロジー(ティッカー:$MU)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.79 | $1.77 | 〇 |
売上高 | $8.71B (YoY +84.2%) | $8.70B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $1.43 ($1.33~$1.53) | $1.93 | × |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $7.9B ($7.7B~$8.1B) | $8.97B | × |
業績ハイライト
データセンター事業の成長
- データセンター向け売上が前四半期比40%、前年同期比400%成長
- 売上全体の50%以上をデータセンター向けが占める
- データセンターSSDは暫定的な需要調整が見られるものの、2025年度を通じて堅調な成長が見込まれる
HBM(High Bandwidth Memory)の展開
- 8-high HBMの生産は期待を上回るペースで進捗
- 12-high HBMへの移行を進めており、2025年暦年を通じて生産能力を段階的に拡大
- 2025年暦年後半には、DRAMの自然シェア(低20%台)と同等のHBMシェアを達成見込み
- 2025年暦年のHBM市場規模は300億ドル超と予測
在庫・生産調整
- NAND製品の生産を大幅に削減し、需要と供給のバランスを改善
- DRAM在庫は2025年度末までに目標水準を下回る見込み
- NAND在庫は第2四半期から第4四半期にかけて改善する見通し
2025年度第2四半期の見通し
- 売上は前四半期比で減少、主にNAND事業の減少が影響
- 粗利益率は前四半期比で100ベーシスポイント低下の見込み
- DRAM出荷量は減少、NAND出荷量は大幅な減少を予想
質疑応答ハイライト
データセンターSSDビジネスについて
- 業界をリードする製品ラインナップを確立(30TB SSD、60TB SSD、PCIe Gen5対応など)
- 第2四半期は一時的な需要調整があるものの、第3四半期以降は出荷量の回復を見込む
- データセンター顧客の設備投資は引き続き堅調な見通し
DRAM/NANDの需要見通し
- PC市場の更新サイクルが2025年にずれ込み
- 2024年暦年のPC出荷台数は前年比横ばいの見込み
- 消費者向けセグメントの在庫調整は春頃までに改善する見通し
- データセンター向け需要は引き続き堅調
データセンター向けLPDDR5Xについて
- データセンター向けLP製品で先駆的なポジションを確立
- 信頼性・可用性・保守性に関する重要な技術革新を実現
- 高容量DIMM、HBM、データセンターSSDと合わせて複数の10億ドル規模の事業機会を創出
HBMの生産能力について
- HBM3EとDRAMの生産比率は3:1
- 2025年暦年中に自然シェアの達成を目指す
- 設備投資の大部分をHBM関連に配分
- 前工程、後工程、クリーンルーム等への投資を実施
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