ストラテジー(ティッカー:$MSTR)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $32.60 | -$0.07 | 〇 |
| 売上高 | $114.49M (YoY +2.7%) | $112.52M | 〇 |
業績ハイライト
四半期業績概要
| 指標 | Q2 2025 | 上半期累計 | 前年同期比 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| GAAP営業利益 | 140億ドル | 81億ドル | 大幅増加 | ビットコイン価格上昇とFASB公正価値会計適用による利益計上 |
| GAAP純利益 | 100億ドル | 57億ドル | 過去最高 | EPSは希薄化後1株当たり32.60ドル |
| EPS | 32.60ドル | 19.43ドル | 最高記録更新 | S&P500企業の中でも上位水準 |
| BTC保有量 | 628,791BTC | ー | 世界全体供給量の3% | 2020年以降、毎四半期ビットコインを追加購入 |
| BTC $ Gain (年初来) | 132億ドル | ー | 年間目標の88%達成 | 年初来BTC Gainは111,894BTC |
| BTC Yield | 25% (年初来) | ー | 年間目標に7カ月で到達 |
バランスシート状況
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ビットコイン保有額 | 740億ドル |
| 取得原価 | 460億ドル |
| 平均取得単価 | 約73,000ドル/BTC |
| 株主資本 | 475億ドル |
| 長期負債 (転換社債) | 82億ドル(時価123億ドル) |
| 優先株式発行残高 | 63億ドル |
| 年間利息・配当負担 | 6.14億ドル(資本調達額のわずか1.6%) |
資本政策と資金調達
- 2025年7月末までに183億ドルの資本を調達(前年実績の81%を7カ月で達成)
- 4種類の優先株式(STRF, STRK, STRD, STRC)を上場。STRCは今年最大のIPO。
- 優先株は全て永久型で、安定的な長期資金源として機能。
- 転換社債の償還は中期的に株式化(エクイタイズ)を進める方針。
ガイダンス(2025年通期、BTC価格15万ドル想定)
| 指標 | ガイダンス | 上半期実績 |
|---|---|---|
| BTC Yield | 30% | 25% |
| BTC $ Gain | 200億ドル | 132億ドル |
| GAAP営業利益 | 340億ドル | 81億ドル |
| GAAP純利益 | 240億ドル | 57億ドル |
| EPS | 80ドル | 19.43ドル |
経営陣は、今後の資本調達は優先株式を中心とし、転換社債の比率を削減していく方針を強調。
質疑応答ハイライト
Q1: ビットコイン保有集中が普及の妨げになる可能性は?
質問者: Lance Vitanza(TD Bank)
回答:
- Michael Saylorは「我々の活動はむしろ機関投資家の参入を加速させており、BlackRock同様、資本流入の受け皿となっている」と回答。
- 「3%保有であり、仮に5%保有すればBTCは100万ドル、7.5%で1,000万ドルになる」と強気の見解。
Q2: 他社のビットコイントレジャリー化が進むと競争にならないか?
回答:
- Phong Leは「むしろ市場の知識が広まり、資本流入が増える」と説明。
- Michael Saylorも「競争相手は他のBTC企業ではなく、20世紀型の信用商品である」と強調。
Q3: BTCベアマーケットで資本市場が機能しなくなるリスクは?
回答:
- Saylorは「転換社債を株式化し、永久型優先株中心の資本構成にすることで極端な下落にも耐性がある」と説明。
- 90%下落でも配当支払いは維持可能とする強固な財務構造をアピール。
Q4: 優先株のBTC/クレジット格付と利回りの持続性は?
回答:
- ビットコイン価格が横ばいでも、ボラティリティ低下によって信用格付は改善する可能性が高い。
- 市場教育や信用評価機関との対話が今後の重要課題と説明。
Q5: 規制当局への期待する次の改善点は?
回答:
- Saylorは「デジタル資産の分類明確化(証券・商品・トークンの整理)が最重要」と回答。
- Clarity Actの進展が業界成長の鍵になると強調。
Q6: 投資家教育の課題と今後の戦略は?
回答:
- Phong Leは「初期は証券会社や投資家への説明に2カ月かかったが、現在は2週間で理解されるようになった」と説明。
- Saylorは「革新的な商品があれば市場は自然に理解する。特にSTRC(Stretch)は“iPhone級の発明”」と例えた。
Q7: 将来的にProof of Reservesを導入する可能性は?
回答:
- Saylorは「透明性向上の重要性は認識しており、責任ある方法を検討中」と回答。
- ただし、運用上の混乱やセキュリティリスクを避けるため慎重な対応が必要と強調。

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