マーベル(ティッカー:$MRVL)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.30 | $0.29 | 〇 |
売上高 | $1.27B (YoY -5.2%) | $1.25B | 〇 |
ガイダンス 2025Q3EPS | $0.40 ($0.35~$0.45) | $0.38 | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $1.45B ($1.38B~$1.52B) | $1.41B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は12.73億ドルで、ガイダンスの中央値を上回る
- 前年同期比5%減、前四半期比10%増
- 非GAAPベースの1株当たり利益は0.30ドルで、ガイダンスの中央値を0.01ドル上回る
エンドマーケット別売上高
- データセンター:売上高の69%を占め、前年同期比92%増、前四半期比8%増
- エンタープライズネットワーキング:12%
- コンシューマー:7%
- キャリアインフラストラクチャ:6%
- 自動車・産業:6%
第3四半期の見通し
- 売上高は14.5億ドル(±5%)を予想
- 非GAAPベースの1株当たり利益は0.35-0.45ドルを予想
- 全エンドマーケットで成長を見込む
AI関連事業
- AIカスタムシリコンプログラムが本格的に量産開始
- 年間AI関連売上高目標15億ドルを大幅に上回る見込み
質疑応答ハイライト
AIビジネスの競争環境について
- DSP(デジタルシグナルプロセッサ)市場:
- 競争は激しいが、Marvellは高いシェアを維持
- 完全なプラットフォームソリューションを提供し、優位性を保持
- 200Gbps/レーンの1.6Tbps DSPの出荷を開始予定
- カスタムシリコン市場:
- 複雑性の増大により、総合的な能力を持つ企業が有利
- Marvellは設計から製造、パッケージングまでフルスタックの能力を保有
- 主要な競合は1社程度と認識
カスタムコンピューティングビジネスの長期展望
- 顧客との関係が単一世代から複数世代にわたる長期的なものに発展
- 複数の顧客と複数世代にわたる異なるタイプのICで engagement を継続
- 新たなAIシリコン顧客の獲得も発表済み
- 長期的で信頼できるパートナーとしての立場を強化
1.6Tbps製品の展望
- 第3四半期から出荷開始予定
- 800Gbps製品が2024年も主力製品として継続
- 1.6Tbps製品の本格的な導入時期は年末に向けて明確になる見込み
- 両製品ラインナップでMarvelは良好なポジションを維持
データセンタースイッチング市場の展望
- 51.2Tシリコンで好位置にあり、主要顧客との生産開始
- 将来のロードマップも競争力があると認識
- AIファブリック構築において戦略的重要性が高い
- 具体的な規模は時期尚早だが、良好な進捗を見せている
従来型ビジネス(エンタープライズ・キャリア)の回復と長期展望
- データセンター事業への注力を継続しつつ、これらの事業も健全に維持する方針
- 両事業合わせて年間20-22億ドルの運用レートへの回復を目指す
- 長期的な成長率は低~中シングルディジット%を想定
- コンテンツ拡大や市場シェア獲得で若干上乗せの可能性
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