マーベル(ティッカー:$MRVL)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.24 | $0.24 | 〇 |
売上高 | $1.16B (YoY -12.1%) | $1.15B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.29 ($0.24~$0.34) | $0.28 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $1.250B ($1.1875B~$1.3125B) | $1.22B | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期決算概要
- 売上高は11.6億ドルで、ガイダンスのミッドポイントを上回った
- データセンター向け売上高が予想以上に好調だった
- 非GAAP EPSは0.24ドルで、ガイダンスのミッドポイントを上回った
- データセンター向けが全体売上高の70%を占めた
第2四半期ガイダンス
- 売上高は12.5億ドル(前期比8%増)を見込む
- GAAPの粗利益率は46.2%、非GAAPの粗利益率は62%を見込む
- GAAPの営業費用は6.88億ドル、非GAAPの営業費用は4.55億ドルを見込む
- GAAP EPSは0.15〜0.25ドルの赤字、非GAAP EPSは0.24〜0.34ドルを見込む
今後の見通し
- 第2四半期はデータセンター需要の継続的な伸長と他の市場の回復により成長を見込む
- 通期ではAIによる力強い成長が続き、他の市場も回復する好環境が整う
- 自社株買いを通じて株主還元を増やしていく方針
質疑応答ハイライト
AIとカスタムシリコンの需要見通し
- 第1四半期はカスタムAIコンピュートの出荷が開始され、第2四半期の成長の大部分はカスタム需要から
- 通期のAI売上高は当初の15億ドルを上回る見通し。光学部品とカスタムシリコンの両方で上振れの可能性
- カスタムシリコン設計は長期にわたる取り組みで粘着性が高い。今後数年でシェア拡大を見込む
- 40億ドル超のカスタムシリコン市場を見込んでおり、シェアを20%まで引き上げることを目指す
粗利益率の見通し
- 第2四半期はカスタムシリコンの立ち上がりによりやや低下するが、営業利益率とEPSにはプラス
- 中長期的には、利益率の高い従来型事業の回復により改善の余地がある
- 第2四半期のガイダンスの低下は、カスタムシリコンの立ち上がりによる一時的な影響
エンタープライズネットワークとキャリアの回復見通し
- 第2四半期はどちらも横ばいを見込む
- キャリアは新規設計の立ち上がりにより回復が先行。エンタープライズは在庫調整の長期化で遅れる
- 通期では両事業とも回復を見込む。数四半期以内により明確な見通しが立つはず
データセンターのストレージ需要
- 前年同期は底打ちし、その後は着実に回復が続いている
- 年後半も顧客の前向きなコメントを受けて成長を見込む
光学部品の需要見通し
- 第2四半期は横ばいからやや増加を見込む。第1四半期までに大幅な伸びがあったため
- 後半は従来型クラウドインフラの需要増加も追い風に
- 1.6Tの立ち上がりは年後半だが、来年度に本格化する見通し
- ZRやアクティブ電気ケーブルでも新たな成長の柱に
PCIeリタイマー市場への参入
- PAM4ベースのDSP設計の強みを活かせる分野
- AI関連を中心に一定の市場規模を見込んでおり、顧客からの関心も高い
- 具体的な市場規模は開示しないが、参入した以上はプレゼンスを発揮していく
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