マンデードットコム(ティッカー:$MNDY)の2024年第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.94 | $0.56 | 〇 |
売上高 | $246.1M (YoY +34.4%) | $239.1M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $245M ($243~$247M) | $243M | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $958.5M ($956M~$961M) | $947.9M | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 2024年度第2四半期の総収益は2億3610万ドルで、前年同期比34%増
- 非GAAPベースの営業利益は4930万ドルで、前年同期の2100万ドルから大幅増加
- フリーキャッシュフローは5080万ドル、フリーキャッシュフローマージンは22%
顧客指標
- ネットドルリテンションレートは110%で安定的に推移
- 最大の顧客シート数が25,000から80,000に大幅増加
- 2024年度の総顧客数は一桁台後半の成長率を予想
製品開発
- mondayDB 2.0をリリース、スケーラビリティを大幅に向上
- monday CRMは20,000以上のアカウントに拡大
- monday Serviceをベータ版でリリース、2024年末に正式リリース予定
2024年度通期ガイダンス
- 総収益を9億5600万ドルから9億6100万ドルに上方修正(前年比31-32%増)
- 非GAAPベースの営業利益を1億ドルから1億500万ドルに上方修正(マージン10-11%)
- フリーキャッシュフローを2億7000万ドルから2億7500万ドルに上方修正(マージン28-29%)
質疑応答ハイライト
大規模顧客の獲得について
- 既存顧客の自然な成長と拡大が主な要因
- ソフトウェア統合の動きも一部見られる
- 顧客のmondayプラットフォームへの依存度が高まっている
GenAIの活用と効果
- カスタマーサービスにGenAIチャットボットを導入し、チケットの約50%を自動解決
- チャットチケット量が大幅に増加、外部サポートへの依存度が30%減少
- コスト削減効果が見られ、2025年以降も継続する見込み
価格改定の影響
- 新価格体系を顧客ベースの約40%に適用済み
- 2024年度の収益への影響は2500万ドルと予想
- 2024年度から2026年度にかけて7500万ドルから8000万ドルの収益効果を見込む
- 大企業顧客からの反応は良好、小規模顧客の一部で影響あり
monday Serviceの展開計画
- 現在ベータ版で数十の顧客が利用中
- 柔軟性とカスタマイズ性が競合他社と比べて強み
- 2024年末の正式リリースを予定
- 既存顧客へのクロスセル機会も期待
R&D投資の効率性
- R&D支出の増加が必ずしも実行力向上に直結しないと認識
- 少人数チームの方が効率的な場合もある
- 高速な実行と製品チームへの権限委譲を重視
- R&D投資は引き続き最優先事項
大規模顧客(80,000シート)の事例
- 全社的な標準化を決定し、大規模な導入に至った
- ヨーロッパを拠点とする多国籍ヘルスケア企業
- 2020年から既存顧客で、財務・R&D部門での利用から開始
- 調達、設計、内部チケット管理などに利用範囲を拡大
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