メタ(ティッカー:$META)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $5.16 | $4.76 | 〇 |
売上高 | $39.07B (YoY +22.1%) | $38.31B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $39.25B ($38.5B~$41.0B) | $38.25B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第2四半期の総収益は391億ドルで、前年同期比22%増
- 営業利益は148億ドルで、営業利益率は38%
- 1株当たり純利益は5.16ドル
設備投資
- 第2四半期の設備投資額(ファイナンスリースの元本支払いを含む)は85億ドル
- 2024年通年の設備投資予想を370億ドルから400億ドルに引き上げ
ユーザー数と利用状況
- 1日あたり少なくとも1つのアプリを利用するユーザー数は32億7000万人に到達
- WhatsAppの米国での月間アクティブユーザー数が1億人を突破
- Threadsは約2億人の月間アクティブユーザーを獲得
AI関連の進展
- Meta AIの利用が急速に拡大、年末までに最も利用されるAIアシスタントになる見込み
- AI Studioを発表し、誰でも独自のAIを作成可能に
- Llama 3.1を公開、オープンソースのフロンティアレベルモデルを実現
その他のハイライト
- Ray-Ban Metaスマートグラスの需要が予想を上回る
- Quest 3の売上も予想を上回る
- 広告事業において、AI技術を活用した効果的な広告配信を実現
質疑応答ハイライト
新しいAI機能とビジネスへの影響
- Mark Zuckerbergは、既存製品へのAI適用が2025-26年のビジネスに最も影響を与えると予想
- コンテンツ推奨と広告効果の向上が主な焦点
- Meta AIやAI Studioなどの新機能は、短期的には収益化よりもエンゲージメント向上に寄与
- 新製品の収益化には数年かかるが、早期の指標が重要
WhatsAppとThreadsの成長と収益化
- WhatsAppの米国市場での成長は、将来のビジネス機会に大きな追い風
- Threadsは急速に成長し、10億人ユーザー到達の可能性があるが、収益化には時間がかかる
- 短期的には、ビデオコンテンツが広告インプレッション成長の主要ソースとなる見込み
インフラ投資とCapExの見通し
- AI基盤への投資を、コアAIと生成AIの2つに分類
- コアAIへの投資はROIに基づくアプローチを継続
- 生成AIは長期的な収益機会を見込んで投資
- 2025年のCapExは大幅に増加する見込み
- インフラ投資は柔軟性を持たせ、需要に応じて配分可能に
- 各データセンタープロジェクトの寿命全体にわたる使用計画を立てている
- 初期のAIトレーニングから、将来のAI推論、コア広告、コンテンツランキングなど、幅広い用途を想定
若年層ユーザーの成長とMarketplaceの可能性
- FacebookとInstagramで若年層ユーザーの成長が見られる
- 特にグループやMarketplaceで若年層の利用が増加
- Marketplaceは広範なコマース戦略の一部として重要
- Shops広告の収益も強い成長を示している
オープンソース戦略とLlama 3.1の展望
- Llama 3.1は他のトップモデルと競争力を持つ
- オープンソース戦略により、エコシステム全体の発展を促進
- 企業向けには、ビジネスエージェントの開発に注力
- 将来的には、ほとんどの企業が少なくとも1つのAIエージェントを持つと予想
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