メルカドリブレ(ティッカー:$MELI)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $7.83 | $9.85 | × |
売上高 | $5.31B (YoY +35.1%) | $5.28B | 〇 |
業績ハイライト
主要財務指標
- 売上高は前年比35%増加(為替変動の影響あり)
- EBITは557百万ドル(利益率10.5%)
- 純利益は前年比11%増の397百万ドルを達成(為替損失の減少が寄与)
事業KPI
- ブラジルのGMVは前年比34%増、メキシコは27%増を達成
- アルゼンチンの出品数は16%増加し、過去最高の6,000万点を突破
- 新規バイヤー数は約700万人を獲得(パンデミック時のピークを上回る)
- フルフィルメント浸透率は前年比4.5ポイント上昇
戦略的取り組み
- ブラジルで5か所、メキシコで1か所の新規フルフィルメントセンターを開設
- クレジットカードのTPVは前年比166%増加
- クレジットポートフォリオは前年比77%増加
- Melimiseプログラムを刷新し、Essential PlanとTotal Planの2プランを導入
質疑応答ハイライト
クレジットカード事業の成長加速について
- ブラジルの2021-2022年コホートは既に黒字化を達成
- 2023年初期のコホートも一部黒字化
- メキシコは過去の経験を活かし、ブラジルより速いペースで成長
- オフプラットフォーム利用が両国とも60%以上を占める
フルフィルメントセンター投資の影響
- 2025年末までにブラジルのフルフィルメントセンター数を倍増予定
- 新規センターの63%がサンパウロ以外に設置予定
- 当四半期の物流関連投資額は120百万ドル
- マージンへの影響は1%未満と限定的
Melimise(ロイヤルティプログラム)の状況
- Essential Plan($2)とTotal Plan(コンテンツ付き)の2プラン展開
- Essential Planは好調な採用率を示す
- マーケティング費用の再配分により、マージンへの影響は限定的
- Total Planはディズニー等のコンテンツ費用が発生
アルゼンチン市場の状況
- 消費者行動とマクロ環境の改善が見られる
- ユーザー体験の改善や品揃えの拡充を継続
- 購入頻度と転換率の向上施策を実施
- フィンテック事業も金利低下やNPL安定化により好調
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