決算：MDB 2025Q3

モンゴDB(ティッカー：$MDB)の2025年度第3四半期決算についてまとめます

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

業績ハイライト

財務実績

• 売上高は5億2,940万ドルで前年同期比22%増、ガイダンスの上限を上回る
• Atlasの売上高は前年同期比26%増、全体売上の68%を占める
• 非GAAPの営業利益は1億150万ドルで営業利益率19%
• 非GAAPの純利益は9,810万ドル、希薄化後1株当たり利益は1.16ドル

顧客基盤の拡大

• 総顧客数は52,600社以上に到達（前年同期比約6,200社増）
• ダイレクトセールス顧客は7,400社以上（前年同期比約500社増）
• Atlas顧客数は51,100社以上（前年同期比約6,200社増）
• ARR10万ドル以上の顧客数は2,314社（前年同期比342社増）
• 純ARR増加率は約120%

戦略的取り組み

• エンタープライズチャネルへの投資を強化
• レガシーアプリケーションのモダナイゼーション加速に注力
• AIテクノロジースタックの重要コンポーネントとしてのポジション確立
• MongoDB 8.0の一般提供を開始、過去最高のパフォーマンスを実現
• Atlas Flex clustersの導入によるサーバーレス製品の統合

人事関連

• Michael Gordon CFOが約10年の在任後、2024年1月31日付で退任予定
• Cedric Pech CROが新設のPresident, Worldwide Field Operations職に昇進

質疑応答ハイライト

Atlas消費動向について

• Q3の消費は予想を若干上回るも、前年同期比では成長率が低下
• Q3の季節的改善は例年より控えめ
• Q4は年末休暇シーズンの影響で通常の季節的減速を予想

エンタープライズ戦略について

• 戦略的アカウントプログラムを拡大
• 技術営業、プロフェッショナルサービス、カスタマーサービスなどのリソース強化
• 開発者向け教育セッションやハッカソン、設計レビューなどを実施

AIへの取り組みについて

• 数千のAIアプリケーションが稼働中だが、大規模な製品市場フィットを達成しているものは少数
• 7桁規模のワークロードに成長し、年初から10倍に拡大したAIアプリケーションの事例あり
• Vector Searchの量子化機能により、メモリ要件を最大96%削減

レガシーアプリケーションモダナイゼーションについて

• AIツールとプロフェッショナルサービスの組み合わせにより、モダナイゼーションコストを50%以上削減
• 規制対応やベンダーのサポート終了などを背景に顧客の関心が高まる
• 重要なミッションクリティカルアプリケーションの移行ニーズが増加

EA（エンタープライズアドバンス）事業について

• Q3は複数年契約の大型案件により予想を大幅に上回る
• 前年同期比で複数年ライセンス収益が1,500万ドル以上増加
• オンプレミス需要は地域や業界により異なるが、特に欧州の金融機関で強い