マリオット(ティッカー:$MAR)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.26 | $2.31 | × |
売上高 | $6.26B (YoY +5.6%) | $6.26B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $2.35 ($2.31~$2.39) | $2.43 | × |
ガイダンス 通年EPS | $9.235 ($9.19~$9.27) | $9.36 | × |
業績ハイライト
業績数値
- グローバルRevPAR:前年同期比3%増
- 総手数料収入:7%増の12.8億ドル
- インセンティブマネジメントフィー:11%増の1.59億ドル
- 純客室数:前年同期比約6%増
- 調整後EBITDA:8%増の12億ドル
- 調整後EPS:7%増の2.26ドル
成長・開発状況
- 第3四半期に約16,000室の純増を達成
- 総客室数は167万室(約9,100軒)に到達
- 2024年の純客室成長率は6.5%を見込む
- パイプラインは前四半期比5%増の585,000室に拡大
- コンバージョン案件は新規開業の30%以上、契約締結の50%以上を占める
事業環境
- グループ需要が最も好調なセグメントとして継続
- グループRevPARは前年同期比10%増
- ビジネストランジェントのRevPARは2%増
- レジャートランジェントのRevPARは前年同期比横ばい
- Marriott Bonvoyの会員数は2.19億人に到達
質疑応答ハイライト
効率化施策について
- 2025年から年間8,000万~9,000万ドルのG&A削減を見込む
- 主な理由:
- 過去10年間で事業規模が2倍以上に拡大
- 60以上の新規国に進出(現在142カ国で展開)
- 組織の効率性向上が必要と判断
- オーナー・フランチャイジーに対してもコスト削減効果を提供予定
中国市場の状況
- 第3四半期のRevPARは8%減
- マクロ経済の圧力により国内レジャー需要が弱い
- 価格決定力も制限的
- 政府の経済刺激策は消費者に直接的な恩恵をもたらしていない
- 2025年の見通しは、追加刺激策がない場合、最良でも前年比横ばいと予想
- Tier1都市での国境を越えた出張需要に若干の回復の兆しあり
レジャー需要の動向
- 第3四半期のレジャートランジェントは前年比横ばい
- セグメント別の状況:
- ラグジュアリーとプレミアムは横ばいまたは若干の成長
- セレクトサービスは若干の減少
- 2025年の見通し:
- 大きな経済変動がなければ2024年後半と同様のトレンドを予想
- わずかな成長を見込む
グループ需要の状況
- 2025年の予約状況:
- 客室数は3%増
- 平均単価は4%増
- 総収入は7%増で推移
- 既存顧客の予約更新に加え、新規顧客からの予約も増加
- 大規模グループは、スペース確保のため、より先の日程を予約する傾向
City Express(新ミッドスケールブランド)の展開
- 北米での需要は非常に強い
- フランチャイズ申請が既に開始
- 今後数ヶ月以内に最初の数件のオープンを予定
- 既存のフランチャイズパートナーから強い関心
- 新規フランチャイジーの開拓機会としても期待
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