リフト(ティッカー:$LYFT)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.06 | $0.01 | 〇 |
売上高 | $1.55B (YoY +27%) | $1.54B | 〇 |
業績ハイライト
2024年の主要な実績
- 配車回数、利用者数、ドライバー時間において過去最高を記録
- GAAPベースでの初の年間黒字化と初のフリーキャッシュフロー黒字化を達成
- グロスブッキングは前年比17%増の161億ドル
- ドライバーの総収入は過去最高の90億ドル近くを達成
サービス品質の向上
- Q4では前年比で乗車までの待ち時間が約1分短縮
- 業界最速の平均配車時間を実現
- サージプライシング(プライムタイム)を大幅に削減し、利用者は2024年に4億ドル以上の節約
- Women+ Connect機能で5,000万回以上の配車をサポート
利用者・ドライバーの動向
- 最大手競合と比較してドライバー選好度が16ポイント高い
- Q4では過去最高のドライバー時間を記録
- 5年ぶりに高頻度利用者数が最多を記録
- Price Lock機能の継続利用率は約70%
パートナーシップの成果
- DoorDashとのパートナーシップでQ4に約800万回の配車を実現
- Lyft BlackとLyft SUV利用は前年比41%成長
- Lyft Blackは64市場で展開
メディア事業の成長
- 2024年第4四半期時点で年間換算50百万ドルの収益を達成
- 2025年第4四半期末までに年間換算100百万ドルの収益を目標
質疑応答ハイライト
価格設定戦略について
- 競争力のある価格設定と価格の信頼性を重視
- 2024年第4四半期後半から米国市場で価格が全般的に低下
- 1月末時点で過去5四半期で最も低い走行距離あたりの価格を記録
自動運転車(AV)戦略について
- MarubeniとMobileyeとのパートナーシップを発表
- 2026年からダラスで展開開始予定で、最終的に数千台規模の展開を目指す
- サンフランシスコやフェニックスでのWaymo展開による市場シェアへの影響は限定的
ドライバー戦略について
- 70%収益保証など様々な施策を実施
- AIを活用したサポート改善により1月のテストで約28,000時間のサポート時間削減を実現
- ドライバーの定着率向上により獲得コストの削減を期待
2025年の見通しについて
- デルタ航空とのパートナーシップ終了により第2四半期以降、配車とグロスブッキングの成長率に1-2ポイントの影響
- 価格環境が低水準で継続した場合、グロスブッキングに低単位%の影響の可能性
- 5億ドルの自社株買いプログラムを取締役会が承認
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