リフト(ティッカー:$LYFT)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.03 | -$0.03 | 〇 |
売上高 | $1.52B (YoY +32%) | $1.44B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 総取引高(Gross Bookings)は前年同期比16%増の41億ドルを超える
- 収益は前年同期比32%増の15億ドル超
- 調整後EBITDAは1.07億ドル(総取引高の2.6%)
- フリーキャッシュフローは2.43億ドル
- 現金および現金同等物と短期投資は約19億ドル
事業KPI
- アクティブライダー数は前年同期比9%増
- 利用頻度は6%増加
- ドライバー時間は過去最高を記録
- ドライバーのLyft選好性は競合より12ポイント高い
- バイクとスクーターの利用も四半期過去最高を記録
戦略的アップデート
- Price Lockは20万人以上のアクティブユーザーを獲得
- Prime Time(サージ価格)は前年同期比40%減、四半期比20%減
- DoorDashとのパートナーシップを発表
- Mobileye、Nexar、May Mobilityと自動運転車に関するパートナーシップを発表
- 2024年は年間を通じて33の新製品・機能をリリース
質疑応答ハイライト
Prime Timeの削減効果について
- シカゴやボストンなどでPrime Time削減が早かった地域で、コンバージョン率と乗車数の増加を確認
- コンバージョン率は約1ポイント改善
- サービスの一貫性と予測可能性が向上し、顧客満足度が向上
- Price Lockとの相乗効果で利用頻度が向上
DoorDashパートナーシップと自動運転車戦略
- DoorDashの約1,800万人のユーザーベースへのアクセスが可能に
- 新規ライダー獲得のための重要な施策として位置づけ
- 自動運転車については以下3つの重要な柱を強調:
- 需要創出(4,000万人のアクティブライダー基盤)
- マーケットプレイス管理(オンボーディング、保険、支払い、マッチング等)
- フリート活用(メンテナンス、充電、保険等の管理)
保険コストと資本配分について
- 第4四半期のコスト増加は前四半期比約5,000万ドルと予想
- 前年度より大幅に改善
- フリーキャッシュフローは以下の要因で6.5億ドル超に上方修正:
- 保険引当金の増加(乗車数増加による)
- レガシー案件の支払い減少
- 2025年は90%以上のEBITDA変換率を維持する見込み
Price Lockの展開状況
- 全米で展開済み
- 主にコミューター(平日の約半数の利用)をターゲット
- 導入後、ユーザーあたり月間4回の追加乗車を確認
- 低解約率で継続利用が確認されている
- ドライバーにも需要の予測可能性向上というメリットを提供
消費者動向について
- コミュート利用が増加傾向
- 週末の夜間利用(パーティータイム)も好調
- ハロウィン期間は過去最高の利用を記録
- 全価格帯で需要が堅調
- バイクシェアは1日約25万回の利用があり、低価格帯の需要も強い
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