リフト(ティッカー:$LYFT)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.15 | $0.06 | 〇 |
売上高 | $1.3B (YoY +30%) | $1.16B | 〇 |
業績ハイライト
2024年第1四半期の業績ハイライト
- 20%以上のライド数と売上総利益の伸び、好調な第1四半期決算
- 4四半期連続で正のフリーキャッシュフローを達成
- フルイヤーの目標達成に向けて順調に推移、フリーキャッシュフローの予測を上方修正
ドライバーへの取り組み
- ドライバーの収入機会と透明性、コントロール性の向上
- 第1四半期の米国の中央値ドライバー収入は、チップとボーナスを含めて1時間当たり31.10ドル
- ライドキャンセルが前年比で約50%減少
- 女性およびノンバイナリードライバー登録者数が前年比で約24%増加
ライダーへの取り組み
- ピックアップ時間は4年ぶりの最速を記録
- プライムタイム(サージ価格)の大幅な減少により、ライダーの価格が安定化
- カナダ市場でライド数と新規ライダー登録数が前年同期比2倍以上に
Lyft Media事業の成長
- 第1四半期の売上高が前年同期比で約250%増加
- 顧客の約半数がNBCUniversalのようなリピート顧客
- ZillowやMastercardなどの新規顧客も獲得
質疑応答ハイライト
Lyftの成長戦略について
- 成長の要因は、通勤需要の回復に加え、週末の夜の利用が前年比26%増加するなどのセキュラーな傾向
- 過去1年間は、ドライバーの収入や価格設定、配車時間の短縮などの基本的な部分の改善に注力
- その結果、利用頻度が大幅に増加し、ヘビーユーザーの利用がさらに増えている
- 今後は新規ユーザーの獲得にも注力していく方針
- 顧客の生活に深く関わるためには、提携戦略が重要。価値観を共有し、顧客重視のパートナーとの提携を進めていく
自動運転車両の影響とLyftの戦略について
- 自動運転車両の登場は避けられない流れであり、脅威というよりは機会ととらえている
- 自動運転技術の開発、車両の製造、車両の所有、配車ネットワークの運営など、バリューチェーンの各所で専門性を持つ企業が協業していくことになるだろう
- Lyftは配車ネットワークの運営に注力し、ドライバーが運転する車両と自動運転車両がハイブリッドで共存するネットワークになると予想
- 自動運転車両に適さない場所や時間帯、ドライバー車両を好むユーザーは残るため、ドライバーの需要は引き続き存在する
- ドライバーにとって最高の経験を提供し続けることで、自動運転化の中でもLyftのネットワークの価値は保たれる
第2四半期のライド数と売上総利益の予測について
- 第2四半期のライド数は前年比で約15%の成長を見込む(前四半期比では約9%の成長)
- 売上総利益は40億ドルから41億ドルを予測しており、前年比で16%から19%の成長、前四半期比で8%から11%の成長となる見通し
- ライド数の成長率に比べ、売上総利益の成長率がやや高めなのは、ライドタイプのミックス、ライドシェア以外の事業の成長、競合との価格差など、複数の要因を織り込んでいるため
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