イーライリリー(ティッカー：$LLY)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $5.51 | $5.08 | 〇 |
| 売上高 | $13.53B (YoY +44.7%) | $13.43B | 〇 |
| ガイダンス 通年EPS | $23.25 ($22.5～$24.0) | $22.69 | 〇 |
| ガイダンス 通年売上高 | $58.0B | $58.91B | × |
業績ハイライト
2024年の業績概要
- 2024年通期の売上高は前年比32%増
- 当初のガイダンスを40億ドル上回る
- 第4四半期の売上高は前年比45%増
- 新製品による売上高は31億ドル以上増加(Mounjaro、Zepboundが牽引)
新製品の状況
- Mounjaroのグローバル売上高は35億ドル(第4四半期)
- Zepboundの米国売上高は19億ドル(第4四半期)
- ZepboundはQ4で肥満治療薬市場のリーダーに
- 欧州でのMounjaroは主要市場全てで発売開始
- 中国でのMounjaroは供給制限付きで発売開始
製造能力関連
- 2024年下期のインクレチン製剤の生産量は2023年下期比1.5倍に
- 2020年以降の製造設備への投資総額は230億ドル超
- Indiana、Wisconsin、Irelandで製造拠点の拡大を発表
- 2024年末時点で卸の在庫切れはなし
2025年の見通し
- 売上高は580-610億ドル(中央値で前年比約32%増)
- EPSは22.50-24.00ドル(非GAAP)
- 売上総利益率からOpEx控除後の対売上高比率は41.5-43.5%
- 2025年上期のインクレチン製剤の生産量は2024年上期比1.6倍を計画
質疑応答ハイライト
処方箋動向と2025年ガイダンス
- 2025年のガイダンスは2024年と同様の処方箋増加トレンドの継続を前提
- 処方箋の加速は必要なく、現在の伸び率の維持で達成可能
Zepboundの保険適用状況
- 商業保険での適用は良好
- 雇用主のオプトインは50%超
- 睡眠時無呼吸症の適応により医療セグメントでの保険適用拡大を期待
- メディケアでは2024年後半からの保険適用を予想
Orforglipronの開発状況
- 第2四半期にACHIEVE 1試験(2型糖尿病)の結果を予定
- 2025年第3四半期に肥満での第III相試験結果を予定
- 2025年後半に肥満での承認申請を計画
- 2026年に2型糖尿病での承認申請を予想
製造能力と市場規模
- 現在の製造能力でも将来の需要には不十分と認識
- さらなる製造設備の拡大が必要
- 経口薬(Orforglipron)は注射剤と比べてスケーラビリティが高い
- 需要の上限にはまだ到達していないと判断
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