クラビヨ(ティッカー:$KVYO)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.15 | $0.11 | 〇 |
売上高 | $235.1M (YoY +33.7%) | $226.36M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $257M ($256M~$258M) | $257M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $924M ($923M~$925M) | $915.6M | 〇 |
業績ハイライト
業績数値
- 第3四半期の売上高は2億3,500万ドル(前年同期比34%増)
- 非GAAPベースの営業利益率は14%
- フリーキャッシュフローは3,400万ドル(前年同期比57%増)
- 年間売上高予想を9億2,300万ドル〜9億2,500万ドル(前年同期比32-33%増)に上方修正
顧客基盤
- 総顧客数は157,000以上(前年同期比16%増)
- 年間売上高5万ドル以上の顧客数は2,619(前年同期比54%増)
- トップ50顧客の80%以上がSMSを利用
- SMB・中堅企業の約25%がSMSを利用
地域展開
- 欧州地域の売上高は前年同期比45%増
- 国際売上高全体は前年同期比41%増
- 7言語でサービスを提供(ドイツ語、ポルトガル語、韓国語、スペイン語、イタリア語を追加)
- SMS対応国を18カ国に拡大
質疑応答ハイライト
顧客獲得チャネルについて
- 主な獲得チャネル:
- インバウンドマーケティング
- フリーミアムモデル
- パートナー(デジタルエージェンシー、Shopifyなど)
- 直接販売
- 中小企業向けはマーケティング中心、中堅・大企業向けは営業中心
- 起業家セグメントはShopifyを通じた獲得が好調
- 大手パートナーとの連携も順調に拡大中
マクロ環境の影響について
- SMBセグメントでの新規顧客獲得と既存顧客の拡大に弱さが継続
- マクロ環境の大幅な改善・悪化はなく、安定的に推移
- 顧客はソフトウェア投資に対するROIを重視
- 顧客基盤の多様性(規模・地域)が業績の安定性に寄与
次の成長戦略について
- メッセージングチャネルの拡大(WhatsApp、モバイルなど)
- CDPの分析機能強化
- カスタマーエクスペリエンス領域への展開
- M&Aにも前向き
- パートナーエコシステムの活用
NRR(純収益維持率)の動向について
- NRRの主要3要素:
- 既存製品の利用拡大
- クロスセル
- リテンション
- 既存製品の利用拡大が最大の要因
- 大口顧客は初期導入時に複数製品を採用する傾向
- クロスセルは好調(特にSMS)
- マクロ環境の影響は2025年も継続を想定
エンタープライズ市場での競争状況
- データベース基盤とマルチチャネル対応が競争優位性
- 既存の古いテクノロジーからの移行需要が継続
- 複数製品の一括導入ニーズが増加
- 事業部門や地域での展開機会も存在
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