コカ・コーラ(ティッカー:$KO)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.84 | $0.81 | 〇 |
売上高 | $12.4B (YoY +3.3%) | $11.75B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $2.835B ($2.82~$2.85) | $2.82B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- オーガニック売上高は15%増加
- 単位ケース量は2%増加
- 価格/ミックスは9%増加
- 比較可能EPS は0.84ドルで前年同期比7%増加
- フリーキャッシュフローは約33億ドル
通期見通しの引き上げ
- オーガニック売上高成長率を9-10%に引き上げ
- 通貨中立ベースの比較可能EPS成長率を13-15%に引き上げ
- 比較可能EPS成長率を5-6%に引き上げ
主な地域の状況
- 北米:堅調な売上高・利益成長、バリューシェア獲得
- 欧州:アウェイフロームホーム・チャネルで弱さ
- ラテンアメリカ:メキシコとブラジルを中心に力強い成長継続
- アジア太平洋:インドが回復、中国は軟調
質疑応答ハイライト
北米市場の消費動向と価格/ミックス
- 消費者センチメントは全体的に強靭
- 低所得層でアウェイフロームホームチャネルの軟化がみられる
- 価格/ミックス11ポイントのうち、実際の価格上昇は約半分
- 残りの半分はビジネスミックス効果による
- インフレは概ね収束に向かっており、価格/ミックスもノーマライズの方向
西欧市場の状況
- アウェイフロームホームチャネルで弱さ
- スポーツイベント効果はあるものの、天候不順の影響で相殺
- 低所得層の消費者が価値を求める傾向
- 全体として北米と類似した状況だが、天候影響がより大きい
ラテンアメリカ市場の好調な背景
- メキシコとブラジルが牽引役
- コカ・コーラゼロシュガーが20%以上の数量成長
- マーケティング、イノベーション、価格/パッケージ戦略の成功
- ボトラーとの関係強化による実行力向上
- デジタル化によるリテーラーとの関係強化
バランスシートとキャッシュフロー
- フェアライフ関連の支払いは2025年に53億ドルの見込み
- ボトラー再フランチャイズと株式投資の合理化で約30億ドルの資金調達
- 投資適格の強固なバランスシートを維持
- 将来の支払いに備え、40億ドルの長期債を発行
エナジードリンク市場の動向
- 米国市場では新規参入者による競争激化
- モンスターと協力し、消費者ニーズの変化に対応していく方針
- 国際市場では引き続き堅調な成長
アジア太平洋地域の業績
- インドが第2四半期に二桁成長で回復
- 東南アジア、日本、韓国も数量成長
- 中国は全体では減少したが、スパークリング飲料はわずかにプラス成長
- 価格/ミックスのマイナスは主に地理的ミックスの影響
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