KLA(ティッカー:$KLAC)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $7.33 | $7.05 | 〇 |
売上高 | $2.84B (YoY +18.3%) | $2.76B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $7.75 ($7.15~$8.35) | $7.40 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $2.95B ($2.80B~$3.10B) | $2.85B | 〇 |
業績ハイライト
2024年9月期の業績
- 売上高:28.4億ドル(予想を上回る)
- 非GAAPベースEPS:7.33ドル
- GAAPベースEPS:7.01ドル
- グロスマージン:61.2%
- 営業利益率:41.5%
- フリーキャッシュフロー:9.35億ドル
事業のハイライト
- 先端ロジック・メモリ環境が強化され、2025年も成長継続の見込み
- アドバンストパッケージングのポートフォリオの顧客採用が拡大
- 2024年のアドバンストパッケージング収益は5億ドルを超える見込み
- サービス事業は四半期で6.44億ドル(前期比5%増、前年同期比15%増)
- 49四半期連続で前年同期比成長を達成
2024年12月期の見通し
- 売上高:29.5億ドル(±1.5億ドル)
- ファウンドリ・ロジック:76%、メモリ:24%の構成比
- メモリ内訳:DRAM 76%、NAND 24%
- 非GAAPグロスマージン:61.5%(±1%)
- 非GAAPベースEPS:7.75ドル(±0.60ドル)
- GAAPベースEPS:7.45ドル(±0.60ドル)
質疑応答ハイライト
先端ノード開発状況
- 2nmと3nmの需要が予想以上に強い
- 3nmは2024年後半から2025年にかけて継続的な需要
- 2nmは2025年の主要な成長ドライバーとなる見込み
- プロセスウィンドウの縮小により、より多くの検査ポイントが必要に
中国ビジネスの見通し
- 2024年の売上高構成比は約40%から2025年は30%程度に低下見込み
- 主にメモリ分野での投資減少が影響
- インフラ関連(マスクショップ、ウェハーサプライヤー等)は25-30%程度で安定的
- 輸出規制の影響については、発表されるまで具体的な影響を予測せず
DRAMビジネスの展望
- 2025年はHBM(High Bandwidth Memory)需要増加により投資拡大見込み
- EUV露光工程の増加により、検査需要も増加
- プロセス制御強度は10%から11%に上昇
- 大型ダイ、低い冗長性により、より厳密な品質管理が必要
アドバンストパッケージング動向
- ハイブリッドボンディングの量産は2026-27年以降の見込み
- HBMデバイスの高信頼性要求により、検査需要が増加
- 後工程での前工程用検査装置の採用が増加
- コスト上昇により、より高度な検査が必要に
サービス事業の成長性
- 長期的な成長率12-14%のレンジで推移
- 装置の使用年数延長とサービス価値の向上が成長をけん引
- 契約ベースの収益が75%以上を占める
- 高稼働率要求と装置マッチングにより、安定的な需要を確保
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