アイトロン(ティッカー:$ITRI)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.21 | $0.96 | 〇 |
売上高 | $609M (YoY +13%) | $599.6M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $1.15 ($1.10~$1.20) | $0.92 | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $595M ($590M~$600M) | $586.1M | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の財務結果
- 収益は6億900万ドルで、前年同期比13%増
- 調整後EBITDAは7,700万ドル
- 非GAAPベースの1株当たり利益は1.21ドル
- フリーキャッシュフローは4,500万ドル
2024年通年ガイダンス更新
- 収益見通しを23億8,500万ドル〜24億1,500万ドルに引き上げ
- 非GAAPベースの1株当たり利益見通しを4.45ドル〜4.65ドルに引き上げ
その他のハイライト
- 受注残高は41億ドル
- 第2四半期の受注は4億4,700万ドル
- 10億ドル以上の顧客受注が進行中
質疑応答ハイライト
Outcomesセグメントの成長と利益率について
- Outcomesセグメントは過去最高の四半期収益を記録
- 利益率の低下は一時的なサービス収益の増加が原因
- 長期的には40%台前半の粗利益率を目指す
- スケールの拡大に伴い、利益率は改善する見込み
自然災害対応能力について
- Grid Edge Intelligenceプラットフォームが停電管理や植生管理に活用可能
- 顧客の関心が高まっており、政府の資金提供もある
- 顧客のレジリエンスと信頼性への投資は機会となる
2025年の見通しについて
- 2024年の受注が後半に偏ることで2025年の収益に影響の可能性
- 受注から収益化までは通常6〜12ヶ月程度
- 2024年の1億2,500万ドルのキャッチアップ収益の影響を考慮する必要がある
M&A戦略について
- Outcomesセグメントの拡大を目指す方針に変更なし
- ソフトウェア分野の評価は依然として高いが、全体的には低下傾向
- スケーラブルで事業範囲を拡大できる案件を探している
政府資金の影響について
- IIJA資金などの政府資金の流れは遅れているが、今後加速する可能性
- 2027年目標には政府資金の影響は含まれておらず、上振れ要因となる可能性
Grid Edge Intelligence採用状況について
- 電力会社の関心は引き続き高まっている
- 現在約10社が導入済みまたは導入中だが、8,000社以上の顧客基盤があり成長余地は大きい
旧バックログの状況について
- インフレ連動していない旧バックログは約30%程度残っている
- 大部分は2024年から2025年にかけて消化される見込み
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