インテュイティヴ・サージカル(ティッカー:$ISRG)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.21 | $1.79 | 〇 |
売上高 | $2.41B (YoY +24.9%) | $2.27B | 〇 |
業績ハイライト
2024年通期業績
- 売上高84億ドル(前年比17%増)、うち84%がリカーリング収益
- da Vinci手術件数は前年比17%増の268万件超
- da Vinciシステム設置台数は1,432台(前年1,313台)
- Ionシステム設置台数は271台(前年213台)
- SPシステム設置台数は96台(前年57台)
- 純利益は前年比29%増
da Vinci 5の展開状況
- 2024年に362台を設置
- 2,500人以上の外科医が32,000件以上の手術を実施
- 40種類以上の手術タイプで使用
- 2025年中頃からの本格展開を予定
地域別・分野別の状況
- 米国では一般外科手術が好調、特に胆嚢摘出術が牽引
- 海外では泌尿器科以外への多様化が進展
- 良性疾患の手術が悪性腫瘍より約200ベーシスポイント高い成長
- Ion手術は78%増、SP手術は72%増
2025年の見通し
- 手術件数は13-16%増を予想
- プロフォルマ売上総利益率は67-68%を予想
- プロフォルマ営業費用は10-15%増を予想
質疑応答ハイライト
設置台数と稼働率について
- 米国の設置台数は35%以上成長、稼働率は2%成長
- マルチポートの稼働率成長は緩やかになる見込み
- SPとIonの稼働率は成長余地あり
売上総利益率について
- 2024年の69.1%から2025年は67-68%へ低下予想
- 主な要因は減価償却費増加(約1ポイント影響)、製品ミックス、為替の影響
- 中期的には70%超への回復を目指す
da Vinci 5の展開について
- 2025年中頃から本格展開開始
- ソフトウェアアップデートによる機能強化を予定
- 既存のXiシステムからの置き換えは段階的に進展見込み
競合環境について
- 中国では国内競合の影響で営業サイクルが長期化
- 他の地域では比較的安定も、競合の参入により長期化の可能性
IonとSPの今後について
- Ionは米国でのバイオプシー採用が進展、国際展開も開始
- SPは欧州・日本で幅広い適応症を取得、韓国で高い稼働率
- 両製品とも中期的な収益性改善を目指す
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