決算:INTC 2024Q2

決算

インテル(ティッカー:$INTC)の2024年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for INTC

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$0.02$0.10×
売上高$12.83B
(YoY -0.9%)
$12.98B×
ガイダンス
2024Q3EPS
-$0.03$0.32×
ガイダンス
2024Q3売上高
$13.0B
($12.5B~$13.5B)
$14.39B×

業績ハイライト

第2四半期の業績概要

  • 収益は128億ドルで、前年同期比1%減、前四半期比1%増
  • 粗利益率は38.7%で、予想を下回る
  • EPSは0.02ドル

今後の見通し

  • 第3四半期の収益見通しは125億〜135億ドル
  • 2025年までに100億ドル以上のコスト削減とキャピタル効率化を目指す
  • 2025年末までに従業員数を15%以上削減予定
  • 2024年のOpExを約200億ドル、2025年は175億ドルに削減目標

主要な進捗

  • Intel 4、Intel 3、Intel 20Aのプロセス技術が順調に進展
  • Panther Lake(Intel 18A)が初起動に成功
  • AI PC向けIntel Core Ultraの出荷量が前四半期比で2倍以上に増加

質疑応答ハイライト

Intelが直面している課題の本質

  • IDM 2.0戦略は不変だが、より財務的に持続可能なモデルの構築が必要
  • 世界クラスのファウンドリーと製品グループを構築するため、多くのコスト削減機会を特定
  • 新しい製品はまだ市場に浸透しておらず、競争力を取り戻す途上
  • 長期的な価値創造のため、より効率的な運営と財務体質の改善が必要

リストラクチャリングの影響

  • R&Dロードマップ、長期的な外部ファウンドリー機会、チップセット資金への影響:
  • CHIPSプログラムの目標達成は可能と考えている
  • ファウンドリービジネスは先進パッケージング分野で勢いを増している
  • 2030年までに150億ドルの収益目標は依然として妥当
  • 資本効率を高め、市場動向に合わせて投資を柔軟に調整する方針

クライアント事業の見通し

  • AI PC分野でのリーダーシップポジションを確立
  • Lunar Lakeの性能が非常に良好で、次世代製品も期待できる
  • データセンター向けAI事業も成長が見込まれる
  • 従来のCPU市場の回復時期が不透明
  • NEXビジネスはテレコム以外の分野で回復の兆し
  • Alteraも回復傾向

グロスマージンの見通し

  • 2026年以降のグロスマージン改善要因:
  • 内製化率の向上により、コスト構造が大幅に改善
  • 設備投資の調整により減価償却費の負担が軽減
  • 新しい運営モデルによる構造的改善
  • 最先端ウェハーへのシフトによるマージン改善
  • 競争力のあるプロセス・製品・価格設定の実現

サーバー事業の競争力

  • Sierra Forestは効率的なE-coreプロセッサーで、初期顧客の反応は良好
  • Granite Rapidsは従来型Xeonの後継で、今四半期から出荷開始
  • 市場シェアの回復には時間がかかるが、製品ロードマップは改善傾向
  • Clearwater Forestの初期の健全性は非常に良好で、18Aプロセスでの大きな技術的成果

ファウンドリー戦略と設備投資削減の整合性

  • ファウンドリー戦略は変更なし
  • 顧客からの確定注文があるまで設備投資は慎重に行う方針
  • 先進パッケージングへの顧客の関心が高まっており、これは設備投資の負担が比較的小さい
  • Intel製品の需要とファウンドリー顧客の需要のバランスを取りながら設備を整備

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