IBM(ティッカー:$IBM)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.92 | $3.78 | 〇 |
売上高 | $17.55B (YoY +1.0%) | $17.55B | 〇 |
業績ハイライト
2024年度の全体業績
- 売上高は3%成長し、フリーキャッシュフローは127億ドルを達成
- ソフトウェア事業の成長が加速し、9%成長
- キャッシュフロー創出は過去最高水準
ソフトウェア事業の状況
- 第4四半期は11%の成長、うち8ポイントが有機的成長
- Red Hatは17%成長、OpenShiftは14億ドルのARRで約25%成長
- トランザクション処理は11%成長
AIビジネスの進展
- GenAI関連の受注は創業以来50億ドル超に到達、前四半期比約20億ドル増
- ソフトウェア部門が約1/5、コンサルティング部門が約4/5を占める
- Graniteモデルは大規模モデルと比較して90%のコスト効率を実現
インフラストラクチャー事業の状況
- z16は過去最も成功したプログラムに
- プログラム対比で122%の成長を達成
- 2025年半ばにz17を発売予定
2025年度の見通し
- 売上高成長率は5%以上を見込む
- フリーキャッシュフローは約135億ドルを予想
- ソフトウェア事業は二桁成長に近い成長を期待
質疑応答ハイライト
2025年度の業績見通しの詳細
- ソフトウェアは通常の季節性を想定
- コンサルティングは下半期に向けて加速を見込む
- インフラストラクチャーは第2四半期以降、モデルを上回る成長を期待
M&A戦略について
- より合理的な規制環境の下でM&Aを積極化する方針
- 3年間の柔軟性を考慮しながら、年間約70億ドル以上の投資余地
- HashiCorpの買収完了を近く見込む
AIソフトウェア製品の展望
- watsonxファミリーが主力製品
- COBOLインフラ近代化支援のCode Assistant
- Red Hat製品群によるAIモデルデプロイメント支援
ビジネス環境の見通し
- 地政学的緊張や金利、インフレなどの課題は継続
- 2025年は2024年比で楽観的な見方が増加
- テクノロジーは企業の成長に不可欠との認識が定着
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