ヒルトン(ティッカー:$HLT)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.92 | $1.84 | 〇 |
売上高 | $2.91B (YoY +7.3%) | $2.87B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $1.62 ($1.57~$1.67) | $1.76 | × |
ガイダンス 通年EPS | $6.98 ($6.93~$7.03) | $7.06 | × |
業績ハイライト
第3四半期の主要な業績
- RevPARは前年同期比1.4%増(期待を下回る)
- 調整後EBITDAは904百万ドル(前年同期比8%増)
- 調整後EPSは1.92ドル
- ヒルトン・オナーズ会員数が2億人を突破
地域別RevPAR実績
- 米国:1%増(グループ需要が牽引)
- 米州(米国除く):4%増(メキシコの都市部市場が好調)
- 欧州:7%増(フランスのオリンピック、ドイツのサッカー選手権が寄与)
- 中東・アフリカ:3%増
- アジア太平洋:3%減(中国が9%減、中国除くAPACは4%増)
開発状況
- 四半期として過去最高の531ホテル(36,000室超)をオープン
- 純増率は過去最高の7.8%を達成
- パイプラインは492,000室(前年同期比8%増)
- 建設開始は21%増(買収・提携を除く)
- 2024年の純増率予想は7-7.5%、2025年は6-7%を維持
質疑応答ハイライト
2025年の見通しについて
- 2024年と同様のパターンが予想される
- 地域別:
- 米国は2024年と同様
- アジア太平洋は改善(中国の比較基準が容易に)
- EMEAは若干減速するも依然として好調を維持
- セグメント別:
- グループは引き続き好調(ブッキングは前年比10-15%増)
- ビジネストランジェントは2019年のピークを超える見込み
- レジャーは需要が横ばいから微減も、価格は維持
開発状況の詳細
- 6-7%の純増予想の内訳:
- コンバージョンが約1/3を占める
- 新規建設分はほぼ特定済み
- パイプラインの約半分が建設中
- 開発環境:
- 金利は若干低下傾向
- オーナーシップ変更の商談が増加
- 部屋単価の変化は見られず
グループ需要の動向
- 成長要因は多岐にわたる:
- 大型シティワイドの回復
- ソーシャルグループの需要継続
- 企業ミーティングの需要増加
- ワークプレイスの変化により、オフィス外のスペース需要が増加
- 予約状況は2025年、2026年とも好調
SLHとの提携状況
- 夏季からの開始で初期段階
- ユーザーエンゲージメントは良好
- ポイント交換の利用も健全な水準
- アプリでの表示ホテル数が大幅に増加(例:イタリアで3軒→40軒)
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