ガーミン(ティッカー:$GRMN)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.99 | $1.44 | 〇 |
売上高 | $1.59B (YoY +24.2%) | $1.45B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $6.85 | $6.08 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $6.12B | $5.99B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期業績概要
- 売上高は前年同期比24%増の15.9億ドル(四半期記録を更新)
- 全5事業セグメントで記録的な売上高を達成
- 粗利益率は300ベーシスポイント改善し60%
- 営業利益は前年同期比62%増
- 営業利益率は640ベーシスポイント改善し27.6%
- 調整後EPSは前年同期比41%増の1.99ドル
セグメント別業績
- Fitness:売上高31%増の4.64億ドル、営業利益率32%(1,000ベーシスポイント以上改善)
- Outdoor:売上高21%増の5.27億ドル、営業利益率40%(820ベーシスポイント改善)
- Aviation:売上高3%増の2.05億ドル、営業利益率22%
- Marine:売上高22%増の2.22億ドル、営業利益率17%(390ベーシスポイント改善)
- Auto OEM:売上高53%増の1.69億ドル、営業損失100万ドル(収益性改善)
2024年度通期見通し
- 売上高:約61.2億ドル(従来予想59.5億ドルから上方修正)
- 粗利益率:約58.5%(従来予想57%から上方修正)
- 営業利益率:約24%(従来予想21.3%から上方修正)
- 調整後EPS:約6.85ドル(従来予想6.00ドルから上方修正)
質疑応答ハイライト
ウェアラブル事業の成長要因について
- 様々な用途に対応する製品ラインナップが成功要因
- 新規ユーザーが顧客の大半を占め、顧客基盤が拡大中
- 新製品のfenix 8シリーズは市場で好評を得ている
粗利益率改善の要因について
- 材料コストの低減
- 台湾ドルの為替影響によるベネフィット
- 事業規模拡大に伴う工場操業の効率化
年末商戦に向けた小売業者の在庫状況について
- 小売業者は積極的に製品を仕入れる意向
- プロモーションの計画も進行中
- 特にfenix 8などの新製品移行に伴い、流通在庫は健全な水準
Auto OEM事業の2025年目標への影響について
- 自動車業界の軟調な動向を受け、2025年の8億ドル目標は再検討の可能性
- 新規プログラムへの影響は現時点で判断困難
- 金利低下による経済環境改善で、見通しが好転する可能性も
Marine事業の市場シェア拡大について
- 現状の市場は比較的安定的に推移
- 金利環境改善による需要回復に期待
- トローリングモーターなど新カテゴリーへの参入も奏功
- 市場シェア拡大は徐々に困難になるが、優れた製品開発に注力
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