グーグル(ティッカー:$GOOG)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $2.31 | $2.19 | 〇 |
| 売上高 | $96.43B (YoY +13.8%) | $91.98B | 〇 |
✅ 業績ハイライト
🔹 連結業績概要(Alphabet 全体)
| 項目 | Q2 2025 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | $96.4B | +14%(+13% 為替調整後) |
| 営業利益 | $31.3B | +14% |
| 営業利益率 | 32.4% | +0.1pt(前年同期比) |
| 純利益 | $28.2B | +19% |
| 希薄化後EPS | $2.31 | +22% |
| フリーキャッシュフロー | $5.3B(Q2単体) | (TTMで $66.7B) |
| 現金・有価証券残高 | $95B | — |
- ポジティブ要素: 全主要部門で二桁の成長。営業利益率も上昇。
- ネガティブ要素: CapExの増加($85B → $75Bから上方修正)、減価償却費が前年比+35%。
🔹 セグメント別業績
✅ Google Services
| 項目 | Q2 2025 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | $82.5B | +12% |
| 営業利益 | $33.1B | +11% |
| 営業利益率 | 40.1% | ±0(前年同期比) |
- 検索・その他売上: $54.2B(+12%)<br>特に「小売」「金融(保険)」が牽引。
- YouTube広告: $9.8B(+13%)<br>ダイレクトレスポンス広告が主因。
- ネットワーク広告: $7.4B(-1%)<br>減収。
- サブスクリプション・デバイス: $11.2B(+2%)<br>YouTube Premium/TV、Google Oneが牽引。
✅ Google Cloud
| 項目 | Q2 2025 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | $13.6B | +32% |
| 営業利益 | $2.8B | — |
| 営業利益率 | 20.7% | +9.4pt(前年同期11.3%) |
| バックログ | $106B | +38% YoY、+18% QoQ |
- AI関連製品の需要が高水準。
- 取引件数:$250M超の案件が倍増。$1M超はH1 2025で前年比同数。
✅ Other Bets(Waymo等)
| 項目 | Q2 2025 |
|---|---|
| 売上高 | $373M |
| 営業損失 | -$1.2B |
- Waymoの拡大に積極投資(アトランタ進出、10都市でのテスト)。
🔹 ガイダンスおよび見通し(2025年下期〜2026年)
| 項目 | コメント |
|---|---|
| 売上高ガイダンス | Q3は為替の追い風あり。ただし変動性あり。 |
| Google Services広告 | 米大統領選関連広告の反動減がH2に影響。 |
| Google Cloud | 供給逼迫は継続し、2026年まで影響見込み。 |
| CapEx | 2025年:$85Bへ上方修正(当初$75B) → 主にサーバ・データセンター投資。 |
| 減価償却費 | Q3は加速的な増加見込み(Q2はYoY +$1.3Bで$5B) |
| 人件費 | 新卒採用等でQ3にかけて増加傾向。 |
💬 質疑応答ハイライト
🔹 検索(Search)とAIの進化に伴うモネタイズの将来性
Q(Goldman Sachs): Geminiなど新しい体験で、従来のクリックベース広告とどう変わっていくか?
A(Sundar/Philipp):
- ユーザーの検索行動はAI導入で活性化(特に若年層)。
- 「AI Overviews」は対象クエリで10%以上の検索数増加。
- Geminiアプリはしばらくオーガニックに専念。
- 現時点でもAI Overviewsでの広告表示は従来と同等レベルで収益化。
🔹 YouTube:広告とサブスクリプションのミックス戦略
Q(Goldman Sachs): サブスク vs 広告のバランスは?
A(Philipp):
- 「両方重視」が基本方針。
- サブスクはYouTube Premium, Music, TVで成長継続。
- 各ユーザーのニーズに応じて広告とサブスクの切り替えを最適化。
🔹 クラウド(Google Cloud)の供給制約と投資回収見通し
Q(JPMorgan / BAML):
- CapEx増加と供給制約の整合性は?
- 投資のROIは?
A(Sundar / Anat):
- 設備投資と供給能力は時間差があるため、投資しても即座に解消しない。
- 顧客定着率高、AI需要強く、収益性は順調に改善(営業利益率20.7%)。
- CapExのROIには自信あり。
🔹 AIエージェント(Agentic Experiences)の進化と課題
Q(Morgan Stanley): スケーラブルな商用エージェント実現の課題は?
A(Sundar):
- 多段推論・低遅延・安定性の両立が難しいが進展あり。
- 2026年には本格的なエージェントUXを提供可能と見込む。
- 社内でもエージェント活用(コーディング支援など)をテスト中。
🔹 AI人材確保とコスト構造の維持
Q(Bernstein): AI人材の流動化に対するGoogleの対応は?
A(Sundar):
- 最先端の研究、インフラ、優秀なチームが継続的な人材流入を確保。
- 特定の離脱事例が話題になるが、全体としては好調。
A(Anat):
- 優秀な人材への投資は継続。ただしAIツールの社内活用でコスト効率も改善中。
🔹 AI導入がWebにもたらす構造変化
Q(Wells Fargo): AIがもたらす情報アクセスの「集中 vs 分散」は?
A(Sundar):
- エージェント型UXで利便性が向上し、新興企業にもチャンスあり。
- ただし、ビジネスモデルが未整備な面もあり要調整。

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