グーグル(ティッカー:$GOOG)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.12 | $1.85 | 〇 |
売上高 | $88.27B (YoY +14.9%) | $86.22B | 〇 |
業績ハイライト
収益・利益
- 連結収益は前年同期比15%増(為替一定ベースで16%増)
- 営業利益は34%増の285億ドル、営業利益率は32%
- 純利益は34%増の263億ドル
- EPSは37%増の2.12ドル
- フリーキャッシュフローは176億ドル(過去12ヶ月で558億ドル)
セグメント別実績
- Google Servicesの収益は13%増の765億ドル
- Google検索広告収益は12%増の494億ドル
- YouTube広告収益は12%増の89億ドル
- ネットワーク広告収益は2%減の75億ドル
- サブスクリプション/プラットフォーム/デバイス収益は28%増の107億ドル
- Google Cloudの収益は35%増の114億ドル
- 営業利益は19億ドル、営業利益率17%
- GCPは全体のCloud事業以上の成長率を達成
その他のビジネスハイライト
- YouTubeの広告とサブスクリプション収益が過去4四半期で初めて500億ドルを突破
- AI overviewが100以上の新しい国と地域に展開され、月間10億ユーザーに到達
- Google Lensは月間約200億件の視覚的検索を処理
- Waymoは週間100万マイル以上の完全自動運転と15万件以上の有料乗車を達成
質疑応答ハイライト
AI駆動型検索製品の展望について
- サンダー・ピチャイCEOの回答:
- Circle to Search、Lens、AI overviewなどの新機能により検索の可能性が大きく拡大
- ユーザーの適応が順調で、より多くのクエリを実行し、より頻繁に利用
- 2025年にかけてさらなる大きな進化を期待
- 現在10億人のユーザーベースからの拡大に技術的な制約はない
- 過去18ヶ月で大幅な進歩を遂げており、さらなる発展を継続
TPUインフラと設備投資の効率性について
- サンダー・ピチャイCEOとアナット・アシュケナジCFOの回答:
- GPUs、TPUs、CPUsを含む包括的なAIインフラを保有
- NVIDIAとの強力なパートナーシップを維持
- TPUは第6世代まで進化し、将来のロードマップも期待できる
- Q3の設備投資は130億ドル、Q4も同水準を予定
- 2025年も投資増加を計画(2023-24年の増加率ほどではない)
Waymoの展開状況について
- サンダー・ピチャイCEOの回答:
- フェニックスとサンフランシスコ市場で有料乗車が予想以上に拡大
- 安全性、プライバシー、信頼性の面でユーザーから高評価
- 新都市への展開がより容易になってきている
- Uberとのパートナーシップによりオースティンとアトランタに展開
- 他のネットワークパートナーやフリートマネージャーとの協力も検討中
YouTube Shortsの状況について
- フィリップ・シンドラーの回答:
- 毎日700億以上のShortsが視聴されている
- Shortsの収益化はインストリーム動画との差が縮小中、特に米国市場で顕著
- 広告主向けの新機能として、Shortsブロックの最初のポジション予約が可能に
- チャンネル投稿の70%がShortsを含む
- 3分までの動画アップロードが可能に
AI overviewの利用状況と収益化について
- サンダー・ピチャイCEOとフィリップ・シンドラーの回答:
- ユーザー満足度が非常に高く、検索使用量が全体的に増加
- より複雑な質問や異なるタイプの質問が増加
- より広範なウェブサイトの探索が行われている
- 時間とともに利用の成長が加速
- 広告の収益化は従来の検索と同程度の水準を達成
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