GEベルノバ(ティッカー:$GEV)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.73 | $2.44 | × |
売上高 | $10.56B (YoY +5.2%) | $10.70B | × |
ガイダンス 通年売上高 | $36.5B ($36.0B~$37.0B) | $36.81B | × |
業績ハイライト
受注実績
- 2024年通期の受注額は440億ドル
- パワー事業は28%増、サービス事業は10%増
- エレクトリフィケーション事業の機器受注は約20%増
- 2024年第4四半期は過去最高の132億ドルを受注(前年同期比22%増)
バックログ状況
- バックログ総額は1,190億ドル
- 機器バックログは430億ドルに拡大(2年間で50%増)
- エレクトリフィケーション事業の機器バックログは200億ドルに到達
- パワー事業のバックログは40億ドル以上増加
財務実績
- 2024年通期の売上高は350億ドル
- エレクトリフィケーション事業は18%増、パワー事業は7%増
- 調整後EBITDAは20億ドル以上(前年比倍増)
- フリーキャッシュフローは17億ドル(前年比13億ドル改善)
- 現金残高は82億ドルに倍増
セグメント別実績
パワー事業
- ガスタービン受注は約20ギガワット(前年比倍増)
- 2024年通期の売上高は7%増
- EBITDA利益率は180ベーシスポイント改善
- サービス事業は10%成長
ウィンド事業
- オンショア事業のEBITDA利益率は7%
- EBITDA損失は前年比42%改善
- 第4四半期の売上高は21%増
- 第4四半期はわずかながら黒字化を達成
エレクトリフィケーション事業
- 2024年通期の売上高は18%増
- EBITDA利益率は9%に改善(520ベーシスポイント改善)
- 第4四半期のEBITDA利益率は二桁達成
- 北米市場が最も高い成長を記録
質疑応答ハイライト
市場環境・事業戦略について
- ガス発電市場は多様化が進展(HAクラス25基、Fクラス20基、空力派生型40基以上を受注)
- エレクトリフィケーション事業は欧州中心から北米・アジアへと地域分散が進む
- ウィンド事業の北米市場での回復タイミングは依然として不透明
パワー事業の見通し
- 2025年は中単位の成長率を維持
- 2026年以降は高単位の成長率に加速する見込み
- サービス事業は高稼働率を背景に成長機会あり
- 価格よりも供給能力確保が顧客の優先事項に
原子力事業について
- SMR(小型モジュール炉)への顧客関心が政府系から民間にも拡大
- 日本市場での既存原子力発電所の再稼働加速の動き
- 北米の既存65プラントでの出力増強や新規SMR設置の機会
2025年の見通し
- 売上高は360-370億ドル
- EBITDA利益率は高単位に改善
- フリーキャッシュフローは20-25億ドル
- 全四半期でフリーキャッシュフローのプラスを見込む
エレクトリフィケーション事業の成長性
- 北米市場での更なる成長機会を見込む
- アジア市場での事業基盤拡大を計画
- 機器バックログの大幅な増加を2025年も継続見込み
- リーン生産方式による生産能力拡大を推進
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