GEベルノバ(ティッカー:$GEV)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.35 | $0.26 | × |
売上高 | $8.91B (YoY +8%) | $8.76B | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $34.5B ($34.0B~$35.0B) | $34.93B | × |
業績ハイライト
業績ハイライト
受注状況
- 受注高は17%増加、サービス部門が28%増と全3部門で2桁成長
- 設備受注は約8%増加、Power部門とElectrification部門が大幅増
- 受注残高は1,180億ドルに拡大し、前年同期比・前四半期比ともに増加
売上・利益
- 売上高は設備・サービスともに10%増加
- Power部門は13%増収、EBITDA利益率は240ベーシスポイント改善
- Electrification部門は24%増収、EBITDA利益率は約700ベーシスポイント改善
- Wind部門はオフショア風力の契約損失により利益率が低下
- フリーキャッシュフローは前年同期比9億ドル改善し、約10億ドルのプラス
通期見通し
- 売上高は340-350億ドルの上限に向けて推移
- EBITDA利益率は5-7%のレンジを維持
- フリーキャッシュフローは13-17億ドルの上限に向けて推移
- Power部門は中単位の増収、EBITDA利益率は150-200ベーシスポイント改善の上限を見込む
- Electrification部門は高10%台の増収、EBITDA利益率は高単位台の上限を見込む
質疑応答ハイライト
オフショア風力事業について
- 30億ドルの受注残高の消化時期は2025年末から後ろ倒しに
- ブレード問題の根本原因はカナダ工場での製造工程からの逸脱
- 製造済みブレード全体の低単位%に同様の逸脱が見られ、対策を実施中
- Vineyard Windではタワーとナセルの設置を継続、ブレード再設置を開始
- Dogger Bankは設置・試運転作業を継続中
ガス発電事業の需要動向
- 2024年第3四半期までに14ギガワットの新規受注(前年同期比2倍)
- 2024年第4四半期は最大の受注を見込む
- 2025年は2024年と同等かやや強い受注を予想、北米の比重が増加
- 年間55基から70-80基への生産能力拡大を2026年半ばから実施
- 生産能力拡大の資金は顧客からの前受金で賄う計画
ハイパースケーラー向けビジネス
- データセンターパーク向けに複数ギガワット規模の案件が増加
- 小型のエアロデリバティブからHAガスタービンへの需要シフト
- HAガスタービンは約60ギガワットの設置実績、100基以上が稼働中
- ベースロード運転による長期的なサービス収益も期待できる
- 設備マージンと長期サービス収益により、投資回収は魅力的
Electrification部門の成長戦略
- 受注残高は2023年初から3倍以上に拡大見込み
- 価格は引き続き上昇トレンド
- 送電事業の生産能力を2倍に拡大予定
- 能力拡大の75%は既存資産の効率化で実現
- 欧州に加え、北米市場も急速に成長中
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