ギガクラウドテクノロジー(ティッカー:$GCT)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.84 | $0.51 | 〇 |
売上高 | $251.08M (YoY +96.5%) | $243M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $272.5M ($265M~$280M) | $270.7M | 〇 |
業績ハイライト
強固な業績
- 業界の課題や逆風にもかかわらず、2024年第1四半期は、GigaCloudの持続可能で収益性の高い成長を示した
- 売上高は前年同期比で約2倍に伸び、前四半期比では2.4%増加し、2億5100万ドルとなった
- GigaCloud マーケットプレイスの総取引高(GMV)は前年同期比64%増の9億800万ドル、アクティブな3Pセラー数は44%増の865社、アクティブバイヤー数は29%増の5,493社となった
戦略的取り組み
- Branding-as-a-Service(BaaS)プログラムを開始し、セラーの製品競争力を高める
- コロンビア、メキシコ、トルコからサプライヤーを追加し、製品の多様性を高める
- グローバルな物流ネットワークを拡大し、マーケットプレイスの需要増加に対応
- Noble HouseとWondersignの統合を進め、シナジー効果を創出
今後の見通し
- 2024年第2四半期の売上高は2億6500万ドルから2億8000万ドルを見込む
- Noble Houseの統合により一時的にマージンが圧迫されているが、2024年中に収支均衡を目指す
- 新しい物流センターの立ち上げに伴うコストが一時的にマージンを圧迫しているが、近い将来にその効果が表れると確信している
質疑応答ハイライト
Noble Houseの統合とオフプラットフォームの収益について
- 第1四半期のオーガニックな成長率とNoble Houseの貢献度は区別していない
- オフプラットフォームのeコマース収益の増加は主にNoble Houseによるもの
- Noble Houseの統合は進行中だが、2024年中の損益分岐を目指している
- コスト面ではNoble Houseとのシナジーが見込まれる
Branding-as-a-Service(BaaS)プログラムについて
- BaaSはセラーの獲得と維持のためのツールとして機能する
- 高品質な製品にブランドへのアクセスを提供することで、製品のマーケティングを支援
- 既存のサプライヤーの利用を増やし、新しいセラーの参加を促進する
- BaaSの手数料はSKUごとに固定で、現在は4%程度(業界標準は10%)
第1四半期のマージンについて
- 第1四半期のマージン低下には2つの要因がある
- 1つ目は新しい物流センターの立ち上げに関連するコスト(約200万ドル)
- リース料は物流センターの稼働前でも均等に計上する必要があるため、一時的にマージンが圧迫される
- 2つ目は外国為替の変動による未実現の為替差損(約200万ドル)
3Pセラーの獲得プロセスについて
- サプライヤーとのローカルな面談が中心
- オンボーディングまでには数ヶ月かかる
- 最初は数SKUで始め、成功を見てからSKU数を増やしていくのが一般的
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