株式投資において、相場のトレンド転換点を的確に捉えることは非常に重要です。特に、長期の下降トレンドから上昇トレンドへの転換点を見極められれば、大きな利益を得るチャンスとなります。そのような転換点を見極める強力な手法が「フォロースルー」です。
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フォロースルーデーとは?
フォロースルーデー(FTD)とは、以下の条件が揃った日のことを指します。
- 下降トレンドの相場で、4日間以上の反発が継続する(反発前の安値を下回らない)
- 反発開始から4〜7日目(場合によっては10日目以降)に、ひとつ以上の主要指数が前日比+1.7%以上上昇し、かつ出来高が前日およびその1日平均よりも増加する
単なる一時的な反発ではなく、出来高を伴った力強い上昇が継続することがポイントです。
注意点
フォロースルーデーを見極める際には、以下の点に注意しましょう。
- 主要指数のうち、少なくともひとつは+1.7%以上上昇することが条件。すべての指数が条件を満たす必要はない。
- 出来高は前日比だけでなく、20日平均との比較も重要。前日比で増加していても、20日平均を下回る場合は、上昇の勢いに疑問符が付く。
- フォロースルーデーの出現タイミングは、反発開始から4〜7日目が理想的。10日目以降に現れた場合は、上昇トレンドの勢いが弱い可能性がある。
- 過去のデータでは、フォロースルー日の正解率は80%程度。ただし、残りの20%は失敗のリスクがあることを認識しておく。
フォロースルー後の市場動向
フォロースルーデーが確認できたら、新たな上昇トレンドに乗る絶好のチャンスです。ただし、以下の点に注意が必要です。
- フォロースルー発生後、数日以内に再び出来高を伴った下落日(ディストリビューション)が現れた場合は、上昇トレンドの失敗を示唆している可能性がある。
- 過去のデータでは、フォロースルーデーから3ヶ月以内に、新高値を付ける銘柄が新たな相場の主導銘柄となるケースが多い。これらの銘柄に注目することが重要。
- 新たな上昇トレンド入りを確信できるのは、フォロースルーデーから数週間が経過し、主要指数が安定的に上昇した後。短期的な判断は避けるべき。
まとめ
フォロースルーは、株式市場の下降トレンドから上昇トレンドへの転換点を見極める強力な手法です。客観的なデータ(上昇率と出来高)に基づいて判断することが大切であり、投資家の感情や主観に惑わされないことが重要です。
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