デュオリンゴ(ティッカー:$DUOL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.49 | $0.36 | 〇 |
売上高 | $192.6M (YoY +40%) | $189.2M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $204.0M ($202.5M~$205.5M) | $201.67M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $742.5M ($741M~$744M) | $736.68M | 〇 |
業績ハイライト
主要業績指標
- DAU(デイリーアクティブユーザー)は前年同期比54%増加
- 売上高は前年同期比40%増加、予約は38%増加
- 調整後EBITDAマージンは24.7%を達成
ビジネスアップデート
- ファミリープランの加入率が2023年末の18%から21%に上昇
- Duolingo Max(最上位サブスクリプション)がDAUの約50%に提供可能に
- AIを活用したビデオ通話機能「Video Call with Lily」を導入
- 2024年の通期ガイダンスを引き上げ、予約と売上高の成長率をそれぞれ36%と40%に設定
質疑応答ハイライト
有料会員1000万人達成後の戦略について
- 基本戦略は現在の成功モデルを継続
- ユーザー数の拡点とコンバージョン率の改善に注力
- Maxプランの展開を通じた収益化を強化、特に英語学習者向けに会話練習機能を提供
- 地域によってSuperとMaxの需要が異なる見込み(先進国はSuper、英語学習者の多い途上国はMaxが主力になる可能性)
中級英語学習者の獲得状況について
- 現在200万以上のDAUが中級以上の英語学習コンテンツを利用
- コンテンツと適切なレベル配置の整備が完了
- 主にクチコミでの成長を期待、定着には2年程度かかる見込み
- インフルエンサーマーケティングを活用し認知拡大を図る
Duolingo Maxの展開状況について
- DAUの50%に提供可能(前四半期の15%から大幅増)
- 年末までに60-70%まで拡大予定
- 主要な富裕国での展開は完了、今後は長尾の国々に展開
- 新規契約とSuperからのアップグレードの両方で採用が進む
- Video Call with Lilyが主要な差別化機能として定着
AI関連コストと今後の展望について
- 推論コストは90%低下しており、さらなる低下を期待
- コスト最適化はまだ行っていない段階
- コスト低下により、インドなど途上国での提供価格を下げることが可能に
- Maxプランは粗利益額ではSuperを上回るが、マージン率は低い
復帰ユーザーの状況について
- 新規ユーザーよりも復帰ユーザーの方が多い状況
- ユーザーの多くは一時的な離脱後に戻ってくる傾向
- 地域によって復帰率は異なり、米国など成熟市場の方が高い
- 多くのユーザーは離脱していても自身をDuolingoユーザーと認識
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