デュオリンゴ(ティッカー:$DUOL)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.57 | $0.26 | 〇 |
売上高 | $167.7M (YoY +45%) | $165.6M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $176.25M ($175M~$177.5M) | $176.92M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $731M ($726.5M~$735.5M) | $728.38M | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の主な業績ハイライト
- 売上高と予約の前年同期比成長率はそれぞれ45%、41%
- 過去最高の収益性を達成し、DAU(日間アクティブユーザー)が前年同期比54%増
- 優れた製品が口コミ成長を後押しし、エンゲージメントと有料会員への転換率を向上
今年の主な取り組み
- 家族プランとDuolingo Maxを含む定額プランの最適化
- Maxを4月により広範に展開し、現在はDAUの5〜10%がアクセス可能
- 招待フローの合理化とエンゲージメントの高いソーシャル機能によって家族プラン体験を改善
- 英語学習者向けイニシアチブが中長期的なユーザー数と収益性の成長基盤を構築
ガイダンスの引き上げ
- 予約と売上高の通年ガイダンスを引き上げ、中央値でそれぞれ31%、38%の成長を見込む
- 調整後EBITDAマージンのガイダンスも23.5%(中央値)に引き上げ
- 第2四半期の予約と売上高の成長率は通年とほぼ同じペースを見込む
質疑応答ハイライト
定額プランの最適化について
- 約1年前からDuolingo Maxという第3のティアの実験を開始し、AI機能を使って差別化
- 今後数四半期でMaxを他の国・言語に展開し、DAUに占める割合を高める計画
- 各プランに含まれる機能の最適な組み合わせを模索中。年末までにはほぼ固まる見込み
- 最終的にはできるだけ多くの有料会員をMaxに移行させるのが目標
英語学習コンテンツへの投資と英語学習者獲得について
- 英語学習者は言語学習市場の大多数を占めるが、Duolingoではまだ過小にしか取り込めていない
- 英語コースを18/20言語で上級レベルまでカバーできるようアップデート済み
- 初級〜上級まで効果的に学習できるよう、適切なレベルにユーザーを配置する機能を開発中
- 英語コースの強化により、今後数年で大きな成長を見込む
MAUとDAUの伸び率鈍化について
- 10四半期連続でDAU成長率が加速していたが、さすがにそれは永遠に続かない
- 現在のDAU成長率は54%だが、第2四半期序盤では改善の兆し
- 今後もDAU成長率は60%前後で推移すると予想。当面はこのペースが続く見通し
LTVとCACについて
- ユーザー獲得の大半は口コミなので、主にLTVに注力
- 現在、ファミリープランはスーパープランよりもLTVが高い(価格が高く、継続率も高いため)
- Maxは価格設定と機能次第でLTVがさらに高くなる可能性あり。中期的にはファミリープランを上回ると予想
インドにおけるビジネス展開について
- インドではDAUが大幅に伸びているが、他社サブスクサービスと同様に有料会員転換率は低い
- 価格を下げても状況は変わらず。デジタルサブスクリプションへの抵抗感が根強い
- 今後5年くらいのスパンで見ると、徐々に改善していくと期待
- 当面はインドを短期的な成長の柱とは捉えていない。中期的な成長機会と位置づけ
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