ドミノピザ(ティッカー:$DPZ)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.58 | $3.40 | 〇 |
売上高 | $1.08B (YoY +5.9%) | $1.08B | 〇 |
業績ハイライト
米国事業の好調
- 米国の既存店売上高が5.6%増加し、キャリーアウト9.5%増、デリバリー2.9%増と全チャネルで取引数の伸長
- 新しいロイヤリティプログラムが売上高伸長の主要因。緊急ピザ(Emergency Pizza)プロモーションやキャリーアウトスペシャルブーストウィーク等が貢献
- 全所得層、新規客、休眠客、軽度利用客で特に取引数が増加
- プロフィットドルベースでフランチャイジーの利益も増加
新商品・プロモーションの展開
- ニューヨークスタイルピザを本日より発売。薄くて折り曲げられるクラストが特徴で、新たな需要喚起を狙う
- ロイヤリティプログラム会員はミディアムサイズのニューヨークスタイル2トッピングピザを60ポイントで無料に
- You Tip, We Tipキャンペーンなど、話題性のあるプロモーションを展開
国際事業の回復の兆し
- 国際事業の既存店売上高は為替影響を除くと0.9%増加。期待通りの着地
- 欧州と中東で引き続き圧力があるものの、豪州やメキシコ等の主要市場でHungry for MORE戦略が奏功し始めている
- 5月に世界各国のフランチャイジーが集まるイベントで、ベストプラクティスを共有し下期の巻き返しを図る
デリバリープラットフォームとの提携進捗
- Uber Eatsとの提携を通じた売上高が1.4%に拡大。約3分の2がドミノーズ単独の売上高に対してインクリメンタル
- プラットフォーム上での競争環境の高まりに対しては、ドミノーズ単独チャネルでのプロモーション強化等で差別化を図る
- 年末までにUber Eats経由の売上高構成比3%以上達成に向けて順調に進捗
質疑応答ハイライト
第2四半期の売上高見通しについて
- ラッセルCEOは第2四半期は第1四半期よりは減速するが、3%以上の目標達成に向けて取り組む
- 販売促進、オペレーション改善、バリューの訴求等、Hungry for MOREの各施策が繰り返し実行可能なものだと強調
ロイヤリティプログラムについて
- 低所得層や利用頻度の低い顧客の利用が増えており、既存客のみならず新規客の獲得にも繋がっている
- 旧プログラムから効果が見られたように、今後数年に渡って売上高の追い風になると考えている
国内事業の好事例の海外展開の可能性について
- 中東欧の市場環境が厳しい一方、豪州やメキシコ等の主要市場でHungry for MOREの各施策が奏功し始めている
- 5月に予定されている世界大会でベストプラクティスを共有し、下期には成長軌道に回帰すると見込んでいる
デリバリー手数料見直しの可能性について
- デリバリー手数料は週次または隔週でモニタリングしており、地域の競合他社と同等の水準に設定するよう価格調整を行っている
- 一方でドミノーズ独自のチャネルでは最良の価格を提供できるようにしており、バランスを取っている
原価率の改善について
- 食材価格の値下がりと調達効率化により原価率は改善。一方で供給能力への投資は第2四半期以降にずれ込む見通し
- 広告宣伝費の投下時期や世界大会の費用計上のタイミング等、費用計上の時期変更により通期見通しは据え置き
労働需給と人件費について
- 前年同期比で配達回数が増加し、配達時間も短縮していることから、人手不足は生じていないと考えている
- 一方、カリフォルニア州の最低賃金の引き上げ等、一部で人件費の上昇圧力はあるものの価格改定で対応していく方針
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