デジタルオーシャン(ティッカー:$DOCN)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.43 | $0.38 | 〇 |
売上高 | $184.7M (YoY +11.9%) | $182.6M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.39 ($0.38~$0.40) | $0.39 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $188.5M ($188M~$189M) | $187.1M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.635 ($1.60~$1.67) | $1.64 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $770M ($765M~$775M) | $766.8M | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の業績
- 売上高は1億8470万ドルで、前年同期比12%増加し、2023年第4四半期から順調に成長
- 純ドル・リテンション率は97%に改善
- 調整後EBITDAマージンは40%、フリーキャッシュフローマージンは19%と高水準を維持
AI/ML事業の強力な需要
- AI/MLプラットフォームの売上高は第1四半期に400万ドルを計上し、3月末時点のARRは1900万ドル超に達する
- GPUの時間当たり使用量は3月から4月にかけて67%増加
- AI/ML事業は2024年を通じて力強い成長が見込まれる
主要な製品リリース
- ワンクリックでのDropletデータ保護を可能にする日次Dropletバックアップを導入
- スナップショット機能のスピードを最大6倍に向上
- メモリとストレージ最適化ファミリーにプレミアムDropletオプションを追加
- Managed Kafkaの水平スケーリングを導入
顧客動向と製品戦略
- 顧客からのポジティブなフィードバックが増加し、DigitalOcean上でのビジネス拡大の機会を求めている
- 顧客のニーズに合わせた製品イノベーションとデベロッパーエコシステムの強化に注力
- AIとマシンラーニングをデベロッパーエクスペリエンスに統合し、プラットフォーム上でのワークロードの構築と実行方法を変革
質疑応答ハイライト
AI採用の状況と顧客ニーズ
- DigitalOceanの顧客は主にテクノロジー企業で、LLM以外にも様々なAIモデルを必要としている
- 顧客は主にAIの拡張と消費に関心があり、DigitalOceanはインフラストラクチャとプラットフォームの両方でソリューションを提供
- プラットフォームは、ソフトウェア開発のライフサイクル全体でAIとマシンラーニングに対応
- 顧客のニーズを深く理解し、持続可能なAIビジネスモデルを構築することに注力
製品ポートフォリオのギャップと顧客ニーズ
- 顧客との会話から、製品ポートフォリオのギャップが明らかになった
- ビルダーとスケーラーに焦点を当て、高度なレポート、管理、インフラストラクチャの可視性、セキュリティ強化、高度なネットワーキング、グローバルロードバランシングなどの機能を提供
- AIインフラストラクチャでは、使いやすさが持続的な優位性であり、ベアメタルからオーケストレーションされた抽象化まで提供
顧客セグメントの変化と戦略
- 学習者の顧客セグメントが減少したが、これは主にセキュリティ対策の強化によるもの
- ビルダーとスケーラーに注力しており、これは業界における上位市場へのシフトではなく、顧客ベース内のより大きな顧客に焦点を当てていることを意味する
- 戦略は変わらず、開発者や起業家、中小企業がクラウドコンピューティングを活用しやすくすることに注力
GPUキャペックスとAI事業の見通し
- 第1四半期はキャパシティ不足だったが、2023年末にコミットした資本を展開し続けている
- プラットフォームとしてのサービスは、従来のクラウドオファリングと同様のペイバック期間
- ハードウェアビジネスでは、CapEx1ドルあたり0.5ドルのARRが得られ、ペイバック期間は3年未満
- AI事業の進捗に勇気づけられており、追加の資本支出が必要かどうかを評価している
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