ディーローカル(ティッカー:$DLO)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.09 | $0.09 | 〇 |
売上高 | $185.8M (YoY +13%) | $186.1M | × |
業績ハイライト
取引総額(TPV)
- 前年同期比41%増、前四半期比8%増の65億ドルを達成
- クロスボーダー取引が30億ドルを突破し、四半期ベースで過去最高を記録
- 地域別では、エジプト(前年同期比90%増)、メキシコ、コロンビア、南アフリカで好調
収益・利益
- 売上高は前年同期比13%増の1億8,600万ドル
- 粗利益は前年同期比5%増の7,800万ドルで過去最高を達成
- 調整後EBITDAは5,200万ドル、対粗利益率67%
- 純利益は2,700万ドル(前年同期比34%減)
事業展開・新規機能
- MoneyGramなど大手送金事業者との提携開始
- Smart Requests機能の導入により、取引成功率が1.22%ポイント向上
- ブラジルでNupayとの新規提携によりAPM機能を拡充
- スタンドアロンの決済オーケストレーション機能の提供開始
- ナイジェリア、エクアドル、ウガンダでライセンスを新規取得
質疑応答ハイライト
ブラジルの取引減少について
- 大手加盟店が独自の決済ライセンスを取得し、直接アクワイアラーと接続する必要が生じた
- 新しいオーケストレーション製品で対応を開始し、第4四半期は回復の兆しあり
- 他の市場や加盟店への影響は限定的と予想
コスト管理と投資計画
- G&A費用は前四半期比16%減少も、IT・製品開発への投資は継続
- 今後数四半期は規律ある投資を継続しながら、営業レバレッジの改善を目指す
- 中期的には調整後EBITDA対粗利益率70%台半ばを目標
地域分散化の進展
- クロスボーダー取引が好調で、新興市場での事業拡大が寄与
- 南アフリカ、コロンビア、ペルーなどで取引が拡大
- 地域分散により、個別市場の変動の影響を軽減
第4四半期の見通し
- 年間ガイダンスは据え置き
- eコマース取引のピークとなる11月半ばから12月半ばの動向が重要
- 足元のTPVは堅調に推移、ブラジルも回復傾向
送金事業の競争優位性
- 支払いスピードとFXの競争力が強み
- ペイインとペイアウトの双方向フローによる効率的な資金管理
- 一つの接続で複数の新興市場へのアクセスを提供
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