ディックス・スポーティング・グッズ(ティッカー:$DKS)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.30 | $2.97 | 〇 |
売上高 | $3.02B (YoY +6.3%) | $2.94B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $13.55 ($13.35~$13.75) | $13.27 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $13.15B ($13.1B~$13.2B) | $13.16B | × |
業績ハイライト
強力な第1四半期の業績
- 売上高は6.2%増の30億ドル超
- 同店売上高は前年同期比5.3%増
- トランザクション数が2.7%増加、平均購入額が2.6%増加
- フットウェア、アスレチックアパレル、ハードラインで強い成長
- 1株当たり利益は3.30ドル
通期の見通しを引き上げ
- 同店売上高の伸び率予想を2~3%に引き上げ(従来は1~2%)
- 1株当たり利益予想を13.35~13.75ドルに引き上げ(従来は12.85~13.25ドル)
- 粗利益率は前年実績から小幅拡大の見通し
- 販管費率は前年実績から小幅改善の見通し
主要戦略の進捗
- オムニチャネルでの提供価値向上により顧客エンゲージメントが強化
- House of Sportを第1四半期に2店舗、今年度中にさらに6店舗出店予定
- 次世代型の売場面積5万平方フィートの店舗を第1四半期に2店舗、今年度中にさらに14店舗出店予定
- ゴルフギャラクシー・パフォーマンスセンターを3店舗新規出店
- デジタルプラットフォームの強化により、ユース向けスポーツアプリGameChangerが好調に推移
質疑応答ハイライト
House of Sportの戦略について
- House of Sportは他では得られない独自の体験を提供し、コミュニティからの反響が大きい
- ブランドパートナーとの関係強化に役立っており、新たなパートナーシップの機会にもつながっている
- House of Sportがモールにオープンすると、モール全体の集客が大幅に増加する
- 次世代型の売場面積5万平方フィートの店舗は、House of Sportの要素を多く取り入れつつ規模を抑えたフォーマット
商品在庫と値引き販売について
- 第1四半期は例年と比べて特に目立った値引き販売の環境ではなかった
- 業界全体の在庫状況は昨年末と比べて改善している
- 自社の在庫は売上高の伸びを下回る5.5%の増加にとどまり、在庫内容への自信がある
- 必要に応じて対応できるツールを持っており、値引き販売環境への懸念はない
アウトドア用品カテゴリーの見通し
- 長期的にはアウトドア用品市場には大きな自信がある
- 新業態のPublic Landsを展開し、より充実した独自の体験を提供することで顧客を呼び込む
- 業界全体でパンデミック後の調整局面にあるが、自社への影響は小さい
- アウトドア用品の需要は根強く、カテゴリー全体が回復すれば大きな成長が見込める
GameChangerの戦略と展望
- 第1四半期は500万人のアクティブユーザーが1日平均30分利用
- 野球以外のスポーツでの利用が拡大し、バスケットボールなどに注力
- ユーザーのエンゲージメントを高め、競技場外でもつながりを深める重要なプラットフォーム
- 今後も成長余地が大きく、中長期的な発展を見据えている
店舗とEコマースの状況
- 店舗とEコマースの別々の開示は行わない方針
- 顧客のオムニチャネル化が進んでおり、切り分けるのが難しくなっているため
- デジタル面での取り組みは順調に進捗しており、店舗展開とうまく連携できている
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