ダナハー(ティッカー:$DHR)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.72 | $1.57 | 〇 |
売上高 | $5.7B (YoY -2.9%) | $5.59B | 〇 |
業績ハイライト
売上高
- Q2売上高は57億ドル
- コア売上高は前年同期比3.5%減
利益
- Q2調整後営業利益率は27.3%で、前年同期比60ベーシスポイント上昇
- Q2調整後EPSは1.72ドルで、前年同期比ほぼ横ばい
セグメント別業績
- バイオテクノロジー:コア売上高7%減
- ライフサイエンス:コア売上高5.5%減
- 診断:コア売上高3%増
通期見通し
- 2024年通期のコア売上高は引き続き低単位%台の減少を見込む
- 通期の調整後営業利益率は約29%を見込む
その他
- Q2フリーキャッシュフローは11億ドル
- 7月までに約19百万株の自社株買いを実施
質疑応答ハイライト
バイオプロセス事業の見通し
- 消耗品の在庫調整はほぼ終了、注文パターンは正常化
- 大手顧客の設備投資は回復傾向
- 2024年通期は低単位%台の減少、2024年末には高単位%台以上の成長率に回復見込み
- 長期的には高単位%台以上の成長が続く見通し
中国市場の状況
- 政府の景気刺激策を受けて案件パイプラインは増加
- ただし資金調達条件の明確化を待って具体的な発注は2025年以降になる見込み
- ライフサイエンス機器を中心に幅広い分野で影響
資本配分戦略
- M&Aを優先する方針に変更なし
- 現在の株価水準では自社株買いのROICが魅力的と判断
- フリーキャッシュフローは年間約60億ドル、純有利子負債倍率は約2倍で、M&A実行余力は十分
ライフサイエンス事業の見通し
- 資本設備投資は引き続き抑制的
- 2024年末まで正常化プロセスが続く見込み
- 2025年以降の回復を想定
診断事業の状況
- Cepheidの非呼吸器検査は二桁成長
- Beckman Coulter Diagnosticsの消耗品は中単位%台成長
- 長期的に中単位%台成長を見込む
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