データドッグ(ティッカー:$DDOG)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.46 | $0.40 | 〇 |
売上高 | $690M (YoY +26%) | $664.48M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.43 ($0.42~$0.44) | $0.40 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $711M ($709M~$713M) | $710.44M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.76 ($1.75~$1.77) | $1.66 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.658B ($2.656B~$2.660B) | $2.63B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 売上高:690百万ドル(前年同期比26%増)
- フリーキャッシュフロー:204百万ドル(フリーキャッシュフローマージン30%)
- 顧客数:約29,200社(前年同期比約26,800社から増加)
- ARR100,000ドル以上の顧客:約3,490社(前年同期比約3,130社から増加)
プロダクト採用状況
- 2製品以上利用の顧客:83%(前年同期比82%から増加)
- 4製品以上利用の顧客:49%(前年同期比46%から増加)
- 6製品以上利用の顧客:26%(前年同期比21%から増加)
- 8製品以上利用の顧客:12%(前年同期比8%から増加)
- 23製品中15製品が年間売上1,000万ドルを超過
AI関連の進捗
- AI関連の統合機能を利用する顧客:約3,000社
- LLM可観測性製品を数百社が利用中
- AI関連企業からの売上がARRの6%を占める(Q2は4%、前年同期は2.5%)
質疑応答ハイライト
AI関連の成長性について
- 現状は実験・テストフェーズが主流
- LLM可観測性製品は本番環境での利用も開始
- 推論ワークロードはAPI主導のプロバイダーに集中している
- 今後、企業が独自モデルのカスタマイズを進めることで多様化が期待される
クラウドワークロード成長について
- クラウドへの移行とワークロード成長は長期的に継続する見込み
- ハイパースケーラーの成長は安定的
- AIへの投資により、一部のワークロード成長が抑制される可能性
- ただし、AIは将来的な本番アプリケーションのワークロード成長につながる
セールスキャパシティについて
- 売上成長に合わせたセールス人員の拡大を計画
- インドなど未開拓市場での機会に注目
- 年初より年末の方が採用・育成の実行は改善
- 地域・タイミング・トレーニングなど戦術的な実行が重要
AI関連顧客の収益変動性について
- AI関連企業はARRの6%を占め、急速に成長
- 収益が一部の顧客に集中
- 過去のクラウドネイティブ企業と同様、最適化や契約条件の改善が予想される
- ただし、AI関連企業の割合は当時のクラウドネイティブ企業より小さい
OnCall製品の展開について
- プレビュー段階でも顧客からの需要が予想以上に強い
- 当初はDatadogエコシステム内での統合体験を目的に開発
- インシデント解決の完全自動化が戦略的な目標
- 他ソースとの統合など機能拡張の要望も強い
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