データドッグ(ティッカー：$DDOG)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.43 | $0.37 | 〇 |
| 売上高 | $645M (YoY +27%) | $624.9M | 〇 |
| ガイダンス 2024Q3EPS | $0.39 ($0.38～$0.40) | $0.37 | 〇 |
| ガイダンス 2024Q3売上高 | $662M ($660M～$664M) | $664M | × |
| ガイダンス 通年EPS | $1.64 ($1.62～$1.66) | $1.58 | 〇 |
| ガイダンス 通年売上高 | $2.625B ($2.62B～$2.63B) | $2.61B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第2四半期の売上高は6億4,500万ドルで、前年同期比27%増
- 顧客数は約28,700社に増加（前年同期は約26,100社）
- ARR 10万ドル以上の顧客は約3,390社（前年同期は約2,990社）
- フリーキャッシュフローは1億4,400万ドル、キャッシュフローマージンは22%
プラットフォーム採用状況
- 2つ以上の製品を使用している顧客は83%（前年同期は82%）
- 4つ以上の製品を使用している顧客は49%（前年同期は45%）
- 6つ以上の製品を使用している顧客は25%（前年同期は21%）
- 8つ以上の製品を使用している顧客は11%（前年同期は7%）
新製品・機能の発表
- LLM Observabilityの一般提供開始
- Bits AIの新機能拡張
- Flex Logsの一般提供開始
- Data Jobs Monitoringの一般提供開始
- Product Analyticsの発表
- Code Securityの発表
- Data Securityの発表
質疑応答ハイライト
エンタープライズセグメントの成長について
- エンタープライズセグメントが最も強い成長を示している
- SMBとミッドマーケットは安定した成長傾向
- エンタープライズの成長が加速している一方、SMBは安定している
- エンタープライズとSMBの成長率の差は数ポイント程度
- エンタープライズの方が競争が激しい市場だが、より速く成長している点が興味深い
LLM Observabilityの採用状況
- まだ市場は初期段階
- 顧客は開発ツールを使ってLLMアプリケーションを構築
- LLMを他のアプリケーションと接続する段階で、Datadogの可視性が必要になる
- LLM Observabilityの顧客は、他のスタックにもDatadogを使用しており、統合が不可欠
AI関連の需要動向
- AI関連の需要は依然として初期段階
- AIネイティブ企業の成長が、将来の需要の良い指標となる
- エンタープライズ顧客はAIの登場により、クラウド移行の必要性を再確認
- Datadogは顧客のAI活用を支援するための機能を拡充している
セキュリティ製品の展開
- データセキュリティ製品は、ログやAPM製品からの自然な拡張
- 顧客はセキュリティスイートの一部としてデータセキュリティを採用
- また、アプリケーション側からデータの追跡を求める顧客もいる
- オブザーバビリティとセキュリティを1つのプラットフォームに統合する戦略に沿っている
競合状況
- Datadogは主に顧客ニーズに基づいて製品開発を行っており、競合を意識することは少ない
- 競争環境に大きな変化はない
- 一部の大規模プレイヤーが企業買収により市場から消えつつある
- 公開企業の中にも依然として強力な競合が存在
- 低価格帯では、小規模企業の参入と撤退が続いている
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