デルタ航空(ティッカー:$DAL)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $1.71 | $1.52 | 〇 |
| 売上高 | $15.2B (YoY +4.2%) | $15.08B | 〇 |
| ガイダンス 2025Q4EPS | $1.75 ($1.60~$1.90) | $1.64 | 〇 |
| ガイダンス 通年EPS | $$6.00 | $5.77 | 〇 |
📊 業績ハイライト
売上・利益・キャッシュフロー(2025年9月期)
| 項目 | 数値 | 前年同期比 / コメント |
|---|---|---|
| 売上高 | 152億ドル | +4.1%(過去最高の第3四半期売上) |
| 営業利益 | 非開示(営業マージン参照) | |
| 営業マージン(Operating Margin) | 11.2% | 業界トップクラス |
| 税引前利益(Pretax Income) | 15億ドル | |
| EPS(1株当たり利益) | $1.71 | 業界ガイダンス上限に一致 |
| フリーキャッシュフロー | 8.3億ドル | 年初来累計 28億ドル |
| ROIC(投下資本利益率) | 13% | 資本コストより5pt高く、S&P500上位50%内 |
🔵 ポジティブ要素強調:売上・利益・キャッシュ・ROIC すべてにおいて業界をリード
多角的収益構造とセグメント別成長
| セグメント | 売上成長率 | コメント |
|---|---|---|
| プレミアム収益 | +9% | 全製品での需要増と投資が寄与 |
| ロイヤルティ(SkyMiles) | +9% | 若年層を中心に会員数拡大 |
| 旅行周辺サービス | 中2桁成長 | T&E支出回復、日常的接点(Uber/YouTube提携) |
| 貨物(Cargo) | +19%(主に太平洋) | 太平洋路線好調 |
| MRO(整備) | +60%以上 | 出荷タイミングとボリューム増 |
🟢 成長が顕著な収益源:Amex提携収入が12%増の20億ドルに達し、年間80億ドル以上見込まれる。
コストと財務体質
| 項目 | 状況/数値 | コメント |
|---|---|---|
| 非燃料単位コスト(CASM ex-fuel) | 前年比ほぼ横ばい(YTDで+2%未満) | 年初のガイダンス範囲内 |
| 設備投資 | 第3四半期:11億ドル | |
| 営業キャッシュフロー | 18億ドル | フリーCF:8.3億ドルに寄与 |
| 純負債返済 | 年初来で約20億ドル | スカイマイル担保ローンを225bp低利で再調達 |
| 総レバレッジ | 2.4倍 | フィッチが投資適格格付けを「安定→ポジティブ」に変更 |
ガイダンス(2025年12月期、通期)
第4四半期(2025年12月期)
| 項目 | ガイダンス |
|---|---|
| 売上成長率 | +2〜4%(前年同期比) |
| 営業マージン | 10.5〜12% |
| EPS | $1.60〜$1.90 |
| フリーキャッシュフロー | 対象外 |
通期(2025年)
| 項目 | ガイダンス |
|---|---|
| EPS | 約$6(7月ガイダンスの上限) |
| フリーキャッシュフロー | 35〜40億ドル(上方修正) |
| CapEx | 変化なし |
| 配当・株主還元 | 継続方針 |
💬 質疑応答ハイライト
💵 営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローの改善要因(Evercore)
Q(Duane Pfennigwerth)
営業CFとFCFが大幅に改善していますが、要因は何ですか?ブッキングカーブの正常化やMROなどの影響を教えてください。
A(CFO Dan Janki)
- ブッキングカーブはまだ完全には正常化しておらず、第4四半期に改善見込。
- 本質的には運転資本の改善が大きな要因。パンデミック後に積み上げた冗長性の解消が進行中。
💼 法人需要の回復とCrowdStrike影響除外(Evercore)
Q
法人需要はどこまで戻ったと見てますか?CrowdStrikeの影響除いた回復状況は?
A(President Glen)
- CrowdStrikeの影響を除いても8〜9%増と強い。
- 2019年比で収益は若干上回っており、乗客数は70%台後半。
- 2026年の法人旅行についても、90%の企業が「同等または増加」を見込むとの調査結果。
🇺🇸 国内市場の回復要因と所得層との相関(TD Cowen)
Q(Tom Fitzgerald)
国内市場回復はDelta特有?高所得層向けに強い影響があるのか?
A(Glen)
- 高所得層へのエクスポージャーが回復を牽引。
- 他社とは異なり、低〜中所得層依存が少ないことが差別化要因。
🛫 プレミアム座席拡大と客層の変化(JP Morgan)
Q(Jamie Baker)
プレミアム収益が過去最大に。どんな顧客行動変化が起きてるのか?
A(Glen & Ed)
- 昔は「プレミアム=無料アップグレード」だったが、今は明確な購入対象。
- 一度プレミアムに乗った顧客の再購入率は80%以上。
- コースタル市場(NYC, LA, Boston, Seattle)での法人+プレミアム需要が顕著。
| プレミアムの内訳 | 割合 |
|---|---|
| 法人利用者シェア | 30〜40% |
| 高所得レジャー需要 | 増加中 |
💳 Amexとの提携状況(Barclays, UBS)
Q
Amexとの提携は来年以降も成長持続するのか?
A(Glen)
- プレミアムカード取得が過去最高。
- プレミアムカード会員は利用額が高く、クレジットスコアも良好。
- Amexとの提携収入は前年比+12%、四半期20億ドル超。
🌍 国際線の展望(Transatlantic / Latin America)
Q(複数)
Atlantic市場やLatin America市場の状況は?
A(Glen)
- Transatlanticは3QでRASM▲7%、夏の予約読み違い+プレミアム需要偏重の影響。
- 2026年は「夏に偏った供給」を平準化予定。
- ラテンアメリカは「長距離:堅調」「カリブ:好調」「メキシコビーチ:やや圧力」。
- 欧州発需要は「回復しつつあるが、主力はあくまで米国発」。
🛫 非ハブ市場(例:Austin)の戦略意図
Q(Deutsche Bank)
非ハブ路線が過去は低マージンだったが、今は違うのか?
A(Glen)
- 単純な路線採算ではなく、「SkyMiles加入者・カード獲得」のための都市展開。
- 例:テキサス州にハブがないため、Austin強化中。
🛠 整備(MRO)・パーツインフレ(Raymond James)
Q
2026年の整備スケジュールと部品コストのインフレ状況は?
A(Dan)
- 2026年の整備スケジュールはまだ策定中。
- パーツ・部品コストは依然高水準だが緩やかに改善傾向。
- ターンタイムや供給面の課題は複数年かけて解消必要。

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