デルタ航空(ティッカー:$DAL)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.45 | $0.36 | 〇 |
売上高 | $13.75B (YoY +7.8%) | $12.51B | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $2.25 ($2.20~$2.50) | $2.23 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $15.45B ($15.3B~$15.6B) | $15.41B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $6.50 ($6.00~$7.00) | $6.45 | 〇 |
業績ハイライト
収益
- 第1四半期の営業収益は前年比6%増の126億ドルで、過去最高を更新
- 国内線旅客収入は5%増加、ユニットレベニューは3%上昇し記録的な水準
- 国際線旅客収入は12%増加、太平洋路線を除きユニットレベニューはプラス
- プレミアム旅客収入は10%増加、アメリカン・エクスプレスからの手数料収入も過去最高
営業利益
- 営業利益率は前年比0.5ポイント改善の5.1%
- 営業費用のうち燃油費が予想を上回ったものの、堅調な需要により相殺
- 営業キャッシュフローは14億ドルのプラス
将来の見通し
- 第2四半期は営業収益が過去最高、営業利益率は14-15%、EPS2.20-2.50ドルを見込む
- 通期の業績予想を据え置き。EPS6-7ドル、フリーキャッシュフロー30-40億ドル
- 需要は引き続き力強く、企業の出張需要も加速。下期は記録的な業績の見通し
- 11月の投資家向け説明会で新たな長期財務目標を提示予定
質疑応答ハイライト
国内線の収益性改善とコアハブへの供給シフト
- 国内線ユニットレベニューは前年比3%増と好調
- 沿岸部ハブから、アトランタなどのコアハブに供給を戻すことで一層の収益性改善を見込む
プレミアムプロダクトの収入拡大と機材投資戦略
- プレミアムプロダクトからの収入が前年比10%増
- 座席数拡大とイールド上昇が半分ずつ寄与
- 今後もプレミアムシートを主体に機材投資を進める方針
法人需要の回復と一部レジャー路線の供給過剰
- テクノロジー、コンシューマーサービス、金融などの業界で法人需要が力強く、下期には記録的な法人収入達成を見込む
- レジャー需要についてはラテンアメリカの一部で供給過剰の状況
整備体制の強化とサプライチェーンの制約
- 整備費用は前年比3.5億ドル増の計画だが順調に進捗
- 部品供給のネックはあるものの、整備の前倒しが奏功し運航信頼性が大幅に改善
- 自社機材に注力するため外販は制約されている
ニューヨークとワシントンDCの空港混雑とスロット免除要請
- ニューヨークとワシントンDCの空港でスロット免除を1シーズン延長するよう要請
- 管制官不足は依然深刻で、免除なしでは業界全体で運航に支障が出る恐れ
安全最優先の企業文化と過去最高水準の運航実績
- 安全は常に最優先事項であり、日々全社をあげてその徹底に取り組んでいる
- 気象条件の良さも寄与したが、それを除いても過去最高水準の運航成績を収めた
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