シェブロン(ティッカー:$CVX)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.55 | $2.93 | × |
売上高 | $51.18B (YoY -4.4%) | $50.8B | 〇 |
業績ハイライト
生産量の増加
- 前年同期比で11%以上の生産量増加
- パーミアン盆地で四半期生産量の新記録を達成
株主還元
- 過去2年間で500億ドル以上を株主に還元(時価総額の約18%)
主要プロジェクトの進捗
- アンカー油田で初油生産が間近に迫る
- TCOプロジェクトは予定通り進行中、2025年上半期の稼働開始を見込む
財務実績
- 第2四半期の調整後利益は47億ドル(1株当たり2.55ドル)
- 約90億ドルのキャッシュフローを創出(運転資本を除く)
質疑応答ハイライト
TCOプロジェクトの進捗状況
- 着実かつ一貫した進展を見せている
- 3基の圧力ブースト施設が稼働中、4基目も近々稼働予定
- WPMPは非常に高い信頼性で運転中
- 低圧での井戸の性能は期待通り
- 安全性と信頼性を最優先しつつ、スケジュール通りの進行を目指している
ヘス買収に関する状況
- 株主投票は成功裏に終了
- FTC(連邦取引委員会)の審査は第3四半期に終了する見込み
- 仲裁パネルは来年に審問を設定
- シェブロンは買収に引き続きコミットしており、結果に自信を持っている
パーミアン盆地の生産状況
- デラウェア盆地の生産性は前年比で向上
- 2024年上半期の生産量は1日当たり87万バレル以上
- ベース事業の改善、ダウンタイムの減少、人工採油の最適化などが貢献
- トリプルフラックの導入により、コスト削減と完了時間の短縮を実現
- ミッドランド盆地では一部の初期生産が期待を下回ったが、下半期は改善の見込み
- 通年の生産量見通しを15%増に引き上げ、第4四半期は1日当たり94万バレルを予想
湾岸メキシコの開発状況
- アンカー油田で業界初の20,000ポンド級の深海開発を実現
- 2026年までに生産量を1日30万バレルに増加させる計画
- 複数の画期的な技術を導入し、予算内での完成を見込む
- 大水深での掘削や生産に関する独自技術を開発・導入
再生可能燃料事業の展望
- 政策の影響を大きく受ける市場であり、現在は供給過剰状態
- クレジット価値の低下により、厳しい市況が続いている
- ガイズマー・プロジェクトの完成により、規模と原料の柔軟性を獲得予定
- 長期的には低炭素エネルギーシステムの一部として重要な役割を果たすと考えている
探鉱ポートフォリオの展望
- メキシコ湾、東地中海、西アフリカなどの地域に注目
- ナミビアでは2024年第4四半期に掘削を開始予定
- ウルグアイなど南米東海岸でも新たな鉱区を取得
- 資源確保の3つの方法(探鉱・発見、買収、技術による解放)を活用
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