シスコシステムズ(ティッカー:$CSCO)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.94 | $0.91 | 〇 |
売上高 | $13.99B (YoY +9.4%) | $13.87B | 〇 |
ガイダンス 2025Q3EPS | $0.91 ($0.90~$0.92) | $0.90 | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $14.0B (13.9B~$14.1B) | $13.88B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $3.71 ($3.68~$3.74) | $3.66 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $56.25B ($56.0B~$56.5B) | $56.11B | 〇 |
業績ハイライト
業績概要
- Q2の売上高は140億ドル(前年同期比9%増)
- 非GAAPベースの純利益は38億ドル、1株当たり利益は0.94ドル
- 製品売上高は102億ドル(前年同期比11%増)、サービス売上高は38億ドル(同6%増)
サブスクリプション/ソフトウェア関連
- 総ARR(年間経常収益)は301億ドル(前年同期比22%増)、製品ARRは41%増
- サブスクリプション収益は79億ドル(前年同期比23%増)で総収益の56%を占める
- ソフトウェア収益は55億ドル(前年同期比33%増)、ソフトウェアサブスクリプション収益は39%増
- 総RPO(残存履行義務)は413億ドル(前年同期比16%増)
製品分野別実績
- ネットワーキングは3%減(ワイヤレスとスイッチングは成長、サーバーは減少)
- セキュリティは117%増(主にSplunk、SASE、ネットワークセキュリティが牽引、Splunkを除くと4%増)
- コラボレーションは1%増
- オブザーバビリティは47%増(Splunkを除くと3%増)
AI関連の進捗
- Q2のAIインフラ受注は3.5億ドル超、年度累計で約7億ドル
- 2025年度のAIインフラ受注は10億ドルを超える見込み
- 6大webscaler企業のうち3社が3桁%成長、2社が50%以上成長
株主還元
- Q2の株主還元は28億ドル(配当16億ドル、自社株買い12億ドル)
- 四半期配当を0.01ドル増額し0.41ドルへ(14期連続増配)
- 150億ドルの追加自社株買いを取締役会が承認
質疑応答ハイライト
連邦政府関連の影響について
- 米国連邦政府ビジネスは全体の10%未満
- 米国連邦政府ビジネスの75%はDoDからの収入
- 執行命令後、一時的な混乱はあったが大型案件は予定通り進行
- Q3/Q4の連邦政府向けビジネスは前四半期と同程度を想定
エンタープライズのAI投資動向
- 顧客は初期段階だが具体的なAIインフラ投資が始まっている
- AI POD、Hyperfabric、AI Defense、Hypershieldなどの製品ポートフォリオを展開
- エンタープライズによる独自データを活用したAI活用は、現在のトレーニング市場規模を大きく上回る可能性
関税の影響について
- 中国向け追加10%関税、メキシコ/カナダ向け25%関税を想定しガイダンスに織り込み
- 過去の経験から、関税対策のための供給チェーン調整は80%程度の効果
- 現時点で需要への影響や駆け込み需要は見られていない
Splunkの状況
- 二桁成長を継続、収益は想定通り、収益性は想定を上回るペース
- クロスセル効果が表れ始めている
- セールスインセンティブの強化により、今後さらなるシナジー効果を期待
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