シーラスロジック(ティッカー:$CRUS)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.51 | $2.04 | 〇 |
売上高 | $555.74M (YoY -10.2%) | $510.3M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $380M ($350M~$410M) | $360M | 〇 |
業績ハイライト
売上高と業績概要
- 第3四半期の売上高は5億5,570万ドルで、ガイダンスの上限を上回る
- 前四半期比で3%増加(主にスマートフォンの出荷台数増加による)
- 前年同期比では10%減少(スマートフォンの出荷台数減少が主因)
- ノンGAAP営業利益は1億6,890万ドル(売上高比30.4%)
財務状況
- ノンGAAP粗利益は2億9,810万ドル
- ノンGAAP粗利益率は53.6%(前四半期比140ベーシスポイント増加、前年同期比230ベーシスポイント増加)
- ノンGAAP営業費用は1億2,920万ドル
- ノンGAAP純利益は1億3,830万ドル(1株当たり利益2.51ドル)
- 現金および投資残高は8億1,660万ドル(前四半期比1億1,000万ドル増加)
- 在庫は2億7,560万ドル(98日分)
- 営業活動によるキャッシュフローは2億1,860万ドル
- 設備投資は約670万ドル
- ノンGAAPフリーキャッシュフローマージンは約38%
次期見通し
- 第4四半期の売上高見通しは3億5,000万~4億1,000万ドル
- GAAP粗利益率は51%~53%の見込み
- ノンGAAP営業費用は1億1,900万~1億2,500万ドルの見通し
- 2025年度のノンGAAP税率は22%~24%を予想
質疑応答ハイライト
タイミング事業について
- 新規事業としてタイミング製品のサンプリングを開始
- MEMSのIPは活用せず、新たに開発したIP
- 自動車市場とプロオーディオ市場が主なターゲット
- Tier 1 OEMの将来プラットフォームに採用が決定
- 収益への貢献は数年先と予想
ラップトップ市場について
- 全体の市場規模は2億~2億2,000万台
- その約半分をターゲット市場と想定(800ドル以上の価格帯)
- 2024年度は収益への貢献は軽微、2025年度は低1,000万ドル台を目標
- 2026年度は2025年度比で約2倍の成長を見込む
- 製品構成は1つから最大で1桁台の部品を搭載
HPMSビジネスについて
- 長期的にはオーディオビジネスと同等規模になることを期待
- 2028年までのSAMは約90億ドルと予測(オーディオは約1/3)
- 現在、電力関連製品を出荷中(Androidデバイスやラップトップ向け)
- バッテリー周辺の電力制御、変換、センシング分野に注力
- シリコンでのイノベーションを重視し、顧客へのデモを進めている
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