シーラスロジック(ティッカー:$CRUS)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.12 | $0.61 | 〇 |
売上高 | $371.03M (YoY +18%) | $318.4M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $520M ($490M~$550M) | $485.3M | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の業績
- 売上高は3億7,400万ドルで、ガイダンスの上限を上回った
- スマートフォン向け出荷が予想を上回り好調
- 前年同期比で18%増加
- 非GAAPベースの粗利益率は50.6%
- 非GAAPベースの営業利益率は19%
- 非GAAPベースの1株当たり利益は1.12ドル
第2四半期の見通し
- 売上高は4億9,000万ドル〜5億5,000万ドルを予想
- 非GAAPベースの粗利益率は50%〜52%を予想
- 非GAAPベースの営業費用は1億2,500万ドル〜1億3,100万ドルを予想
その他のハイライト
- 次世代カスタムブースト・アンプと22nmスマートコーデックの量産開始
- ラップトップ市場での設計採用が順調に進展
- キャッシュフローが引き続き堅調
質疑応答ハイライト
ガイダンスとスマートフォン市場の強さについて
- 6月四半期は需要が予想以上に持続
- 9月四半期のガイダンスは、四半期の1週間のずれの影響も含む
- この1週間は生産・出荷のピーク期間に当たるため、前年同期比で見る際は考慮が必要
PC市場とAI PCの機会について
- AI PCのアップグレードサイクルに期待
- PC市場の総アドレッサブル市場(SAM)は約10億ドル以上と見込む
- 2025年度の収益は数千万ドル台前半を予想
- 上位5社のPC/ラップトップOEMで100以上の設計が進行中
データコンバーター製品の戦略について
- オーディオ分野でのリーダーシップを活かし、プロ用途や産業用途、自動車市場にも展開
- 長期的な投資収益率が高いと考えている
- 新製品の顧客フィードバックは非常に良好
電力管理技術への投資について
- バッテリー周辺の技術に注力
- センシングやモニタリング、情報処理を通じてバッテリー寿命の延長やシステム性能の向上を目指す
- 具体的な製品については今後明らかにしていく
新製品の粗利益率への影響について
- 9月四半期はわずかな改善を予想
- 長期的なモデルに変更はない
- サプライチェーンの最適化にも取り組んでいる
スマートフォン以外の市場機会について
- ラップトップ市場での成功を他の市場にも広げていく方針
- オーディオ、電力効率、ハプティクスが重要な分野に注目
- ウェアラブル、AR/VR市場にすでに参入
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