コストコ(ティッカー:$COST)の2025年第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.82 | $3.79 | 〇 |
売上高 | $62.15B (YoY +7.5%) | $62.0B | 〇 |
業績ハイライト
新規出店状況
- 第1四半期に7店舗を新規オープン(うち1店舗は移転、純増6店舗、うち4店舗は米国外)
- プレザントン(カリフォルニア)店が米国最高の初日売上($2.9M)を記録
- 2025年度は29店舗出店予定(うち3店舗は移転、純増26店舗、うち10店舗は米国外)
売上・収益実績
- 第1四半期の純利益は17億9,800万ドル(希薄化後EPS $4.04)
- 純売上高は609億9,900万ドル(前年同期比7.5%増)
- 既存店売上高:
- 米国: +5.2%(ガソリン除く +7.2%)
- カナダ: +5.8%(ガソリン・為替除く +6.7%)
- その他国際: +4.7%(ガソリン・為替除く +7.1%)
- 全社: +5.2%(ガソリン・為替除く +7.1%)
- Eコマース売上高: +13%(為替除く +13.2%)
会員関連
- 会員収入は11億6,600万ドル(前年同期比7.8%増)
- 更新率:米国・カナダ92.8%(前期比-0.1%)、全世界90.4%(前期比-0.1%)
- 有料会員数:7,740万世帯(前年同期比7.6%増)
- エグゼクティブ会員:3,640万人(前年同期比9.2%増、有料会員の46.8%、全世界売上の73.1%)
事業部門別実績
- 生鮮食品部門:高単位数の伸び、特に精肉は2桁成長
- 非食品部門:高単位数の伸び
- 食品・日用品部門:中単位数の伸び
- プライベートブランド(カークランドシグネチャー):全社成長率を上回る成長、米国での浸透率は約33%
- 薬局部門:処方箋19%増
- コストコロジスティクス:第1四半期に約100万件の配送完了
質疑応答ハイライト
消費者動向について
- 価格、品質、新商品の組み合わせが重要
- 食品カテゴリーでは外食から内食へのシフトが見られる
- プレミアム商品と低価格商品の両方で需要あり
Eコマースについて
- 全体売上高の7-8%を占める
- サードパーティ配送を含めると10%超
- アプリのダウンロード数:290万件(総ダウンロード数約4,200万件)
- トラフィック、コンバージョン率、平均注文額はすべて前年比増加
国際展開について
- 年間約30店舗のペースで出店継続予定
- カナダ、メキシコが引き続き有力市場
- 欧州、アジアでも成長機会あり
競争環境について
- 自社の既存店との共食いよりも増分需要を創出
- 調剤薬局事業は業界の混乱から恩恵を受ける
設備投資について
- 2025年度の設備投資予算は約50億ドル
- 店舗、サプライチェーン、テクノロジーへの投資を継続
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