チポトレ(ティッカー:$CMG)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.27 | $0.25 | 〇 |
売上高 | $2.79B (YoY +13.0%) | $2.82B | × |
業績ハイライト
売上・収益
- 売上高は13%増の28億ドル
- 既存店売上高は6%増(取引数3%以上増)
- 店内売上は前年比18%増
- デジタル売上は全体の34%
- 調整後EPSは17%増の$0.27
店舗展開
- 第3四半期に86店舗を新規出店(うちChipotlane73店舗)
- 2024年は285-315店舗の新規出店を予定
- 2025年は315-345店舗の新規出店を予定(80%以上がChipotlane併設)
- カナダでは50店舗達成へ(今後も米国と同様の収益性で成長継続)
- ドバイ1号店をオープン、2025年より出店加速予定
オペレーション・施策
- スモークブリスケットが好調な売上を記録
- Chipotle Honey Chickenのテストが成功、今後の展開を予定
- デュアルサイドプランチャーを74店舗に追加導入
- 野菜スライサーを全店舗に導入予定(2025年夏までに完了)
- AIを活用した採用プラットフォームを全店舗に展開
質疑応答ハイライト
価格設定について
- 現時点で価格改定の予定はない
- 消費者動向と競争環境を注視
- カリフォルニアでは4月に20%の賃金上昇に対応した価格改定を実施済み
- 原価上昇は低単位で推移
新規出店計画について
- 2025年は8-10%の成長率を見込む
- 開発期間は21ヶ月で安定的に推移
- 強固なパイプラインを保有
- 開発チームとオペレーションチームの能力に自信
新店舗パフォーマンスについて
- 生産性は低80%台で推移
- 2年目のROIは安定的に推移
- 新規出店の業績は引き続き好調
スループット(処理能力)改善について
- エキスポ(注文処理担当)ポジションの設置率が50%から60%に改善
- 15分間のピーク時処理能力が1.2食分増加
- 新規設備導入により更なる改善を見込む
- 朝の準備作業効率化による人員配置最適化を目指す
消費者動向について
- 全所得層で堅調な需要を維持
- チキンブリトーは平均10ドル未満で、競合比15-30%安価
- カリフォルニア以外の地域は全般的に好調
- カリフォルニアは最低賃金引き上げの影響で若干弱含み
国際展開について
- アルシャヤグループとの提携は好調で、今後の積極的な出店を計画
- ラテンアメリカやAPAC地域での提携も検討
- 欧州既存店は引き続き直営で運営
- 欧州では数百店舗、西欧全体では数千店舗の潜在性を見込む
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