コンフルーエント(ティッカー:$CFLT)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.10 | $0.05 | 〇 |
売上高 | $250.2M (YoY +25.0%) | $245.06M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.05 | $0.05 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $245.5M ($245M~$246M) | $257M | × |
ガイダンス 通年EPS | $0.25 | $0.21 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $917M ($916.5M~$917.5M) | $954M | × |
業績ハイライト
財務実績
- サブスクリプション収益は27%増の2億4,000万ドル
- Confluent Cloud収益は42%増の1億3,000万ドル
- 非GAAPの営業利益率は約12ポイント改善し6.3%
- 総収益は25%増の2億5,000万ドルで、創業10年で年間収益が10億ドルを突破
事業ハイライト
- Current 2024イベントを開催し、4,200人以上が参加
- OpenAIがプラットフォームの利用を拡大
- 新製品WarpStreamを買収し、BYOCモデルを追加
- DSP(Data Streaming Platform)製品群の収益が全体のクラウド収益を上回る成長
- 上位20社のクラウド顧客のうち19社がDSP製品を1つ以上採用、13社が全3カテゴリーを採用
顧客基盤
- 総顧客数は16%増の約5,680社
- 前四半期比で240社の純増、前年同期の3倍
- ARR10万ドル以上の顧客を40社追加し1,346社に
- ARR100万ドル以上の顧客を7社追加し184社に
- Fortune 500企業の40%以上がConflunetを利用
質疑応答ハイライト
デジタルネイティブ顧客の動向
- デジタルネイティブ顧客のコスト最適化は一段落
- 大規模顧客の多くは最適化作業を完了
- 新規ユースケースの導入やDSP製品の採用が進展
- 顧客の消費トレンドは安定化傾向
WarpStreamの展望
- オープンソースKafkaからの完全クラウド移行が難しい大規模ユーザー向けのソリューション
- 既存のインフラを維持しながら段階的な移行が可能
- 特にデジタルネイティブ企業の取り込みに効果的
- 長期的には既存のConfluent Platform顧客の移行オプションとしても期待
AI関連の展開
- 主な用途は2つ:
- AIのためのコンテキストデータの収集
- Flinkを使用したバックグラウンド処理の自動化
- OpenAIなどAIプロバイダーの成長
- 企業顧客のAIアプリケーション向けデータ提供
- エージェント型ユースケースは初期段階だが、大きな可能性を持つ
営業戦略と展望
- クラウド事業の消費ベースモデルへの移行は成功
- DSP製品の販売促進のためのインセンティブ構造を整備
- 新規顧客獲得において90%以上の高いwin rate
- セールス人員の育成が進み、離職率も目標を下回る
- 来年度は抜本的な変更ではなく、既存の戦略の微調整を予定
Q4ガイダンスについて
- サブスクリプション収益は2億4,500万〜2億4,600万ドル(前年比約21%増)を予想
- Confluent Platformの収益認識の特性による変動性
- Q3の一時的な収益効果による比較影響
- デジタルネイティブ顧客の新規ユースケース採用とDSP製品の導入モメンタムは継続
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