キャムテック(ティッカー:$CAMT)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.63 | $0.57 | 〇 |
売上高 | $97M (YoY +34%) | $93M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $101M ($100M~$102M) | $96M | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の業績
- 売上高は前年同期比34%増、前期比9%増の9,700万ドルで過去最高を更新
- 粗利益率は50.6%と前年同期の47.3%、前期の49.2%から上昇
- 営業利益は2,900万ドルと前年同期の1,740万ドル、前期の2,550万ドルから増加
- 希薄化後EPS は0.64ドルと前年同期の0.42ドルから上昇
アプリケーション別の売上高内訳
- 先端パッケージング向けが全体の80%を占める
- HBM向けが40%
- チップレット向けが20%
- その他の先端パッケージング向けが20%
- 化合物半導体、CIS、プロセス制御向けがそれぞれ残りの20%
第2四半期の見通し
- 売上高は1億ドル〜1億200万ドルを見込む
- 2024年を通して売上高は順次成長を継続する見通し
長期的な成長の見通し
- AI関連製品の需要増加を追い風に、近い将来に年間売上高5億ドル以上を目指す
- HBMとチップレットの需要は今後数年間、年率20〜30%で成長すると予想され、同社の売上高に大きく貢献する見通し
質疑応答ハイライト
HBMとチップレットの売上高について
- 第1四半期のHBMとチップレットの売上高は全体の60%を占め、その内訳はHBMが40%、チップレットが20%
- 年間を通してHBMとチップレットの売上高比率は50%を超える見通し
- 現時点では中国からのHBMとチップレットの売上高はない
需要の見通しと生産能力について
- 顧客からの強い需要により、受注から出荷までのリードタイムは3〜6ヶ月
- 現在の生産能力は年間売上高5億ドル以上に対応可能
- 需要が5億ドルに到達するタイミングは現時点で不明だが、供給面では制約がない見通し
第2四半期以降の受注状況について
- 3〜6ヶ月前から顧客との協議が活発化しており、受注も増加傾向
- 顧客からの強い需要が続いており、納期厳守が求められている
- 2024年後半から2025年にかけても需要トレンドは継続する見通し
長期的な売上高目標について
- 年間売上高5億ドル以上の目標達成には、スマートフォン市場の回復が必要
- ファウンドリの稼働率が正常化し、世界経済が安定的に推移することが重要
- 中国市場でHPCの需要が拡大すれば、目標達成に大きく貢献する可能性がある
研究開発費の見通しについて
- 大手顧客向けのカスタマイズソリューション開発は、今年の研究開発計画に織り込み済み
- 研究開発費は今年の売上高の伸びとほぼ同じペースで増加する見通し
- 販売管理費と一般管理費は売上高の伸びほどには増加せず、営業レバレッジの改善が期待できる
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