ブレイズ(ティッカー:$BRZE)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.05 | -$0.10 | 〇 |
売上高 | $135.46M (YoY +33.1%) | $131.7M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | -$0.035 (-$0.04~-$0.03) | -$0.04 | × |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $140.0M ($140.5M~$141.5M) | $139.9M | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | -$0.08 (-$0.10~-$0.06) | -$0.09 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $579.0M ($577.0M~$581.0M) | $574.3M | 〇 |
業績ハイライト
第1四半期の業績
- 売上高は前年同期比33%増の1億3550万ドル
- 4月に発生したサービス障害による売上高の影響は約75万ドル
- 顧客数は2,102社に増加、前年同期比で58社の純増
- $50万以上のARR顧客数は前年同期比29%増の212社
- 売上高に占める米国外の割合は44%
通期の見通し
- 通期の売上高は5億7700万ドルから5億8100万ドルの見込み(前年比23%増の中間値)
- 通期の非GAAPベースの営業損失は1950万ドルから2350万ドルの見込み
- 第4四半期に非GAAPベースの四半期営業黒字とフリーキャッシュフロー黒字の達成を目指す
その他のハイライト
- Snowflakeとのパートナーシップを強化し、データ共有や双方向のデータ連携を推進
- モバイルプッシュ通知の新機能「ライブアクティビティ」をリリース
- サンパウロ、ブカレスト、ドバイ、ソウルでチームとオフィスの拡張を発表
- インドネシアに新しいデータセンターを開設予定
- 二酸化炭素排出量削減目標を設定し、サステナビリティへの取り組みを強化
質疑応答ハイライト
Snowflakeとのパートナーシップについて
- 数年前からSnowflakeとの技術面・営業面でのパートナーシップを強化している
- Snowflake Data Sharingの早期採用者として、データの生成者としての役割も担っている
- Snowflakeの機能拡張に合わせて、必要なデータをすばやく、完全に、低コストで利用可能にしている
- BrazeとSnowflakeを併用することで、包括的なデータを活用した新しいユースケースを素早く展開できる
月間アクティブユーザー(MAU)の動向について
- 売上高の伸びはMAUの伸びを上回って推移している
- 売上高の中で最大の構成要素は、以前はMAUだったが、現在はプレミアムメッセージ(有料メッセージ)になっている
- 個々の顧客に最適な契約構成を目指しており、MAUの伸びにはこだわっていない
第1四半期が好調だった要因について
- 過去5〜6四半期の厳しいマクロ環境の中で、社内の変革や営業・マーケティングへの投資を着実に実行してきた
- 業界・地域・企業規模の多様性がBrazeのビジネスの強みになっている
- ただし、どのカテゴリーでも勢いが数四半期以上続くことはなく、マクロ環境は依然厳しい
AIがもたらす影響について
- AIは顧客のプロダクティビティを高め、キャンペーンの頻度やプラットフォームの活用を促進している
- AIを活用した新機能(AI Item Recommendationsなど)により、パーソナライゼーションの実現が容易になった
- ただし、AIによる商談サイクルへの明確な影響は見られない。AIは商談の重要な要素だが、サイクルを大きく変えるものではない
パートナーチャネルの進捗について
- Accenture、Deloitte、WPPとのパートナーシップは順調に進展している
- 提携先との連携を強化し、案件の発掘・獲得に取り組んでいる
- ただし、厳しいマクロ環境の影響はパートナー企業にも及んでおり、全体的な活動レベルはまだ限定的
コメント