バンブル(ティッカー:$BMBL)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.19 | $0.07 | 〇 |
売上高 | $267.8M (YoY +10.2%) | $265.4M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $272M ($269M~$275M) | $278.8M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.152B ($1.136B~$1.168B) | $1.15B | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- Q1の総売上高は前年同期比10%増の2億6,800万ドル、Bumbleアプリの売上高は11%増の2億1,600万ドル
- Q1の有料ユーザー数は前年同期比16%増の400万人、BumbleアプリのQ1純増数は42,000人
- Q1の調整後EBITDAは7,400万ドル(売上高の28%)
- 自社株買いプログラムを通じて8,400万ドルを株主に還元
製品アップデート
- Bumbleアプリのリニューアルを先週ローンチ。ブランドアイデンティティの刷新と新機能で、ユーザー体験の向上、安全性の強化、マネタイズオプションの増加を実現
- 「Make the First Move」の機能を拡張し、女性がマッチング後のエンゲージメント方法を選択できるようになった
- 写真検証、パーソナライズされたインサイト、マッチのキュレーションを強化したプレミアム+の機能を更新
今後の見通し
- Q2の総売上高は2億6,900万ドルから2億7,500万ドルの間、前年同期比4%から6%の成長率を見込む
- 通期の総売上高成長率は8%から11%を予想
- Bumbleアプリの通期売上高成長率は9%から11%の見込み
- 通期の調整後EBITDAマージンは前年比で少なくとも300ベーシスポイントの拡大を維持
質疑応答ハイライト
マーケティング戦略とプライシング最適化
- Bumbleアプリのリニューアルに伴い、幅広いマーケティング戦略を採用。大学での大規模なアンバサダープログラムや、インフルエンサーネットワークを活用したマルチチャネルアプローチを実施
- マーケティングの効果測定には、トップファネルのインプレッション数やセンチメント分析、フルファネルの変換率などの指標を使用
- サブスクリプション料金体系は長期的な成長に向けた重要な要素と位置づけ。新たに導入したプレミアム+プランでは、プロフィール写真分析やマッチのキュレーションなどの機能を追加し、差別化を図る
- 個々の市場でのARPPUは、米国を含め前年比で改善。価格最適化が奏功
Bumbleアプリの進化とプロダクトロードマップ
- Bumbleアプリのリニューアルは、Bumbleの進化における最初のチャプターに過ぎない。今年を通して、より多くの新機能をリリース予定
- AIやジェネレーティブAIを活用し、プロフィール作成体験や互換性のマッチング、ユーザーの動的な意図把握などの分野でイノベーションを加速させる計画
- Bumble BFFについては、現在のアプローチを見直し、共通の興味を持つ人々のグループを結びつけ、実際に会えるようにすることを目指す。若年層ユーザーからのフィードバックを反映
- 優秀な製品・技術分野のシニアリーダーを迎え、クラウドコンピューティングやAI、バイラルな製品主導の成長などの分野で豊富な経験を活かしていく
業績見通しの考え方
- Q1の業績は概ね期待通り。国際市場での成長は引き続き堅調だが、米国では若年層ユーザーを中心にトップファネルのトレンドに鈍化が見られた
- Q2ガイダンスでは、こうしたトレンドが概ね継続すると想定。アプリのリニューアルによるポジティブな影響は、下期にかけて徐々に表れると予想
- 下期には、エンゲージメントや転換率、マネタイズの向上につながる新機能のリリースを予定しており、トレンドの再加速を見込んでいる
- 為替レートが2月時点の想定よりも逆風になっており、売上高で少なくとも50ベーシスポイントのマイナス影響を見込む
資本配分戦略
- 強固なバランスシートと潤沢なフリーキャッシュフローを背景に、1)事業への投資、2)非連続的成長に向けたM&A、3)自社株買いの3つを資本配分の優先順位として位置づけている
- 事業投資としては、トップライン成長、製品開発、優秀な人材の獲得などに注力
- M&Aについては、事業の成長を加速させるために機会を模索。新しい製品・技術リーダーシップのもと、より高い基準を設定
- 自社株買いは、手元資金の有効活用策として引き続き実施。市場からの直接購入とブラックストーンからの直接購入を状況に応じて柔軟に組み合わせる
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