ブッキングドットコム(ティッカー：$BKNG)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $41.9 | $38.7 | 〇 |
| 売上高 | $5.9B (YoY +7.3%) | $5.77B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の主要な結果
- 予想を上回る部屋泊数と収益を達成
- 部屋泊数は前年比7%増の2億8700万泊
- 収益は前年比7%増の59億ドル
- 調整後EBITDAは前年比7%増の19億ドル
- 調整後EPSは前年比11%増
通年見通し
- 総予約高の成長率を6%以上に下方修正
- 収益成長率を7%以上に上方修正
- 調整後EBITDAの成長率を一桁台後半に上方修正
- 調整後EPSの成長率を15%以上に上方修正
その他のハイライト
- Booking.comの代替宿泊施設の部屋泊数は12%増加
- 直接予約チャネルの成長率が有料マーケティングチャネルを上回る
- Booking.comのマーチャント取引の比率が58%に増加
質疑応答ハイライト
欧州の旅行市場の状況
- 欧州市場の成長がやや緩和している
- Bookingの欧州での成長は5月から7月まで安定している
- 市場全体と比較して良好なパフォーマンスを維持
予約ウィンドウの縮小と需要の見通し
- 予約ウィンドウの拡大が第2四半期に比べて縮小
- 長期的には予約ウィンドウの変動は平均化される
- 現時点では顕著な低価格化や滞在期間の短縮は見られない
マーケティング戦略の変化
- ソーシャルメディアチャネルへの投資を増加
- 効果の低い一部のマーケティング施策を停止
- 直接予約の比率が上昇し、B2C部門で60%台前半に
ロイヤルティプログラム「Genius」の効果
- アクティブユーザーの30%がGenius Level 2または3
- Booking.comの取引の半分以上をGeniusユーザーが占める
- 高レベルのGeniusユーザーは直接予約率が高く、リピート率も高い
代替宿泊施設の成長
- 代替宿泊施設の部屋泊数は12%増加
- 全体の部屋泊数の36%を占める
- 米国市場ではまだ供給が不足しており、成長の余地がある
コネクテッドトリップの進捗
- コネクテッドトリップの取引が前年比45%増加
- 全取引の高単位数%を占める
- コネクテッドトリップ利用者はリピート率が高く、直接予約率も高い
コスト管理と収益性の改善
- 固定費の成長率を低下させる取り組みを強化
- 組織再編や採用抑制などの施策を実施
- 2025年には固定費の伸びを収益成長率以下に抑える目標
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